第547回定点観測(2026年10月) 考察レポート
定点観測
report : 2026 | 
10 / 03

#547 | 実施日 : 2026 / 10 / 03 | 最高気温 : 23.9 | 最低気温 : 17.6 | 天候 : 晴時々曇

第547回定点観測(2026年10月) 考察レポート

脱・黒の流れはひと段落?
ベーシックカラーのトレンドは、明るい茶/ベージュからシックでクールなグレーへ。

連日の雨がようやくひと段落と思いきや、事前調査当日は30度近くまで気温が上がり、やや対象アイテムを読みにくい天候に。しかし、カウントアイテムは案外すんなりと「女性グレーウェア、うちトップス」に決定しました。

ズームアップアイテムでは、カーディガン人気の流れも汲みながら今春以降一気にマストレンド化した「ヘンリーネックトップス」、久しぶりに柄物が台頭しているストリートで急速に目立ち始めた「迷彩(カモ)柄」をそれぞれ取り上げました。

◼️2026年10月の定点観測・トップページは
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カウントアイテム:女性グレーウェア、うちトップス
全身黒の重たさも、白×黒の強すぎるコントラストも気分じゃない?

2024/11「女性グレーウェア、うちボトムス」、2026/3「男女グレーウェア」と繰り返し取り上げているように、直近の脱・黒の流れを代表するカラーとしてストリートに浸透しているグレー。昨年はアイボリー~ベージュ系のカラーが急速に主流化しましたが、今年に入って再びグレーが浮上しています。2010年代後半~20年代前半までの白・黒の繰り返しから、ベージュ・グレーの繰り返しへ。ここ数年でベーシックカラーの概念が転換期を迎えているように思われます。

同じグレーと言っても、2024年には多かった色落ちブラックジーンズは激減。一世を風靡したユニクロCを筆頭としたスウェットパンツも一時期に比べるとファッションアイテムとしての人気は沈静化しているように見受けられるように、カジュアル度の高いグレーからの変化というのが今年のポイント。どちらかというとチャコールグレーのように、暗めの色合いが目立ちます。
薄色の一般化を経て、もはや脱・黒というストーリーではなく、むしろグレー×黒のようなバランス感へと回帰しており、先月取り上げた「ロングスカート、うち黒」のような、シックで大人っぽいムードの着こなしも多く見られます。全身黒の重たさも、白×黒の強すぎるコントラストも気分じゃない、そんなストリートのムードが、ニュートラルでありながら上品さも兼ね備えたグレーに反映されていそうです。

■各地点の「女性グレーウェア、うちトップス」はこちら

(左)「普段のスタイリングでは白やグレーのような暗くならないもので大人っぽさとバランスをとっています」と話す女性(https://www.web-across.com/observe/icn77u000000lqm7.html)。
(右)コンパクトなサイジングやVネック風に開けた胸元など、フーディーのデザインもかなり変化してきている(https://www.web-across.com/observe/icn77u000000lqcn.html)。

ズームアップアイテム①:ヘンリーネックトップス
カーディガンやポロシャツと同じく、前立てのボタンがポイント。

カウントアイテムに比べて選定が難航したズームアップアイテム。夏に急浮上した、片側だけオフショルダーになったデザイントップス(「ワンショルダー」という名称も)等も有力な候補でしたが、結局は数量的に優る「ヘンリーネックトップス」にフォーカスすることに。昨年頃からじわじわと浮上してはいましたが、今春一気にマストレンド化した印象です。

数年前まではミリタリーのインナーとして定番のワッフルTくらいしか見かけなかったのですが、素材やデザインも多様に。昨年〜今年、カーディガンやポロシャツと同タイミングで流行していることを鑑みると、やはりそのディテール=前立てのボタンがポイントのように思われます。00sに流行したVネックも久しぶりに浮上しているように、首まわり~胸元の肌見せが一般化。ボタンを閉じれば上品に、開ければラフでセクシーなムードへと変化するという利便性も支持されている理由かもしれません。

定点観測で取り上げるのは2003/6「男性ヘンリーネック」以来となりますが、当時以上に性別やファッショントライブを問わない幅広い層に浸透していおり、 ZOZOの検索ワードでも年間を通して上位を維持しているという『WWD』の報道も記憶に新しいところです。

■各地点の「ヘンリーネックトップス」は
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(左)バイアスがかったような前立てのデザインのトップスも増えている(https://www.web-across.com/observe/icn77u000000lqol.html)。
(右)ボタンを外して胸元を肌見せするスタイルが今年らしい(https://www.web-across.com/observe/icn77u0000006wju.html)。

ズームアップアイテム②:迷彩柄(カモ柄)
柄物人気&カーキの浮上に紐づいて浮上。

先月の事前調査時から注目していた「迷彩柄」。ドット柄やボーダー柄がブレイクするなど、柄物の台頭が非常に目立っている今年。男性のアメカジ/古着っぽいクラシカルな迷彩柄づかいは一定数見られますが、なにより新鮮なのは大胆な肌見せトップス+迷彩柄ボトムスのような、ギャル/海外ガール的な女性の着こなし。春先までは多かった膝丈のバギージーンズからはきかえたようなスタイルが目を引きました。そのほか、ボーダーやドットと組み合わせた柄×柄の着こなしも見られます。

ウッドランドカモやデザートカモ、ツリーカモ、デジタルカモなど、種類は多様。先月頃まで多かったチノパン同様、土っぽさを感じさせる質感がポイントです。カウントアイテムのグレー同様、ベージュよりももう少しダークな色味=カーキ色への移行というストーリーも読み取ることができ、秋以降さらにカーキ色人気が拡大する予兆なのかもしれません。

■各地点の「迷彩柄(カモ柄)」は
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(左)全身タイダイのように見える迷彩づかいが新鮮!ブーツは今年大ブレイクしているイエローのもの(https://www.web-across.com/observe/icn77u000000lqy5.html)。
(右)「柄物を一発入れる着こなしが好きで、その中でも迷彩は男っぽさが出るのがいいです」と話す男性(https://www.web-across.com/observe/icn77u0000006vme.html)。


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