今年も気づけば11月、ようやく秋らしくなってきたものの、街ゆく人々の装いは春先と大きく変わらず新たなムードの芽を探るのに一苦労。事前調査も難航し、半日以上悩み続けた結果、カウントアイテムに決まったのは、素材とカラーという観点からフレッシュに映る「女性レザー素材アウター、うち茶系カラー」でした。ズームアップアイテムではY2K=ギャルのリバイバル文脈によってトレンド化した「ミドル丈(以上)ブーツ」、大人っぽくクリーンなテイストの「インディゴのリジッドデニム」にそれぞれ注目しました。
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カウントアイテム:女性レザー素材アウター、うち茶系カラー
アニマリックなレザー(タッチ)の艶感がギャルのリバイバル=フェミニン/セクシーなムードの台頭とマッチ。
2022/11「レザーアウター」、 2023/12「レザー(タッチ)アウター」、2024/4「茶系レザー(タッチ)アウター」、2024/11「レザータッチアウター」と、近年立て続けにズームアップアイテムでレザー素材アウターを取り上げている通り、春/秋のアウターとしてすっかり定番化。途中で名称がレザー“タッチ”に変化しているように、フェイクレザーが一般化して着用者が増加しています。安価=手頃に入手できるかつ、素材の軽量化によって季節の変わり目にちょうどいいライトアウターというポジションに収まっていることから、いよいよカウントアイテムに昇格することになりました。
レザーのアニマリックな艶感は、生っぽくどこかセクシーさも感じさせ、ギャルのリバイバル=フェミニンなムードが台頭する今年のムードとも重なり合います。2022〜23年頃にブレイクしたシャツジャケット風のデザインが減少し、裾が絞られたブルゾンタイプが主流に。基本的にはショート〜ミドル丈がほとんどですが、昨年浮上したロングコートもちらほらと見られます。さらに今年久しぶりに浮上しているのがシングルのライダースジャケット。特にタイトなフィッティングのものが新鮮でした。
さらにフォーカスしたいポイントは、やはり茶系カラーというところ。昨年からグレーや茶/ベージュ、生成色等が浮上して脱・黒が進行している流れを今年の定点観測では記録していますが、シューズやバッグなど、レザー素材とは好相性ということもあり、アウターにも流れは波及しています。レザー素材にとどまらず、今冬は茶/ベージュ系カラーの人気がピークに達しそうです。
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レザーのアニマリックな艶感は、生っぽくどこかセクシーさも感じさせ、ギャルのリバイバル=フェミニンなムードが台頭する今年のムードとも重なり合います。2022〜23年頃にブレイクしたシャツジャケット風のデザインが減少し、裾が絞られたブルゾンタイプが主流に。基本的にはショート〜ミドル丈がほとんどですが、昨年浮上したロングコートもちらほらと見られます。さらに今年久しぶりに浮上しているのがシングルのライダースジャケット。特にタイトなフィッティングのものが新鮮でした。
さらにフォーカスしたいポイントは、やはり茶系カラーというところ。昨年からグレーや茶/ベージュ、生成色等が浮上して脱・黒が進行している流れを今年の定点観測では記録していますが、シューズやバッグなど、レザー素材とは好相性ということもあり、アウターにも流れは波及しています。レザー素材にとどまらず、今冬は茶/ベージュ系カラーの人気がピークに達しそうです。
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(左)「去年よりもタイトな丈、シルエットのトップスが着たい気分」とライダースジャケットを着用していた女性(https://www.web-across.com/observe/d2lqip0000004ks3.html)。迷彩柄のボトムスも男女問わずじわじわ増加中。
(右)高円寺の古着屋で2,000円で購入したというレザージャケットを着用していた女性(https://www.web-across.com/observe/d2lqip0000004l8t.html)。
(右)高円寺の古着屋で2,000円で購入したというレザージャケットを着用していた女性(https://www.web-across.com/observe/d2lqip0000004l8t.html)。
ズームアップアイテム①:ミドル丈(以上)ブーツ
ウエスタンブーツ、エンジニアブーツ、ブーツカバー…デザインが分散化し、スタイリングも多様に。
2025/8に「(夏の)ブーツ」を取り上げたのは記憶に新しいですが、引き続きブーツは人気。なかでも、すねの半分以上を覆ったミドル〜ロング丈のものがトレンドです。実は2022年に2022/1「女性ブーツうちチャンキーソール」、2022/8「男女夏のブーツ」、2022/11「ロングブーツ」と同年に3回もブーツを取り上げたこともあるのですが、なんといってもソールの厚さが現在とは異なっていました。当時はミニスカート+ボリュームソールが全盛。デザインもサイドゴアブーツが大多数でした。もちろん2025年を迎えてもマス層は似たような着こなしではあるのですが、ソールのボリュームは薄くなり、さらにデザインも分散化が進行しています。特に変化が顕著なのはトゥのデザインで、ポインテッドトゥやスクエアトゥが増加。2025/6「フラットシューズ」でも記録していたように、フェミニンで華奢なムードがブーツのデザインにも反映されています。また00s半ばの梨花を彷彿させるようなフォークロア/ボヘミアンテイストのウエスタンブーツやフリンジブーツ、メタルパーツ/ベルト等のディテール人気を反映したと思われるエンジニアブーツなども浮上しているほか、2024年に急浮上したブーツカバーも人気継続中で、着用者の層や着こなしのバリエーションが広がってきている印象を受けます。
■各地点の「ミドル丈(以上)ブーツ」はこちら
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(左)ウエスタンブーツは2年前に買ったものだそうで、トレンドをかなり先取りしていたモデルの男性(https://www.web-across.com/observe/d2lqip0000004kuh.html)。キュロット風のパンツとのコーディネートもとてもファッショナブル。
(右)ロングブーツというと昨年まではミニスカートとの合わせがほとんどだったが、今年はスタイリングの幅が出てきたという点も大きな違い。ブルマー風のショートパンツというチョイスが新しい。
(右)ロングブーツというと昨年まではミニスカートとの合わせがほとんどだったが、今年はスタイリングの幅が出てきたという点も大きな違い。ブルマー風のショートパンツというチョイスが新しい。
ズームアップアイテム②:インディゴのリジッドデニム
無骨なアメカジスタイルにとどまらない、中庸でクリーンなきれいめスタイルが急増中。
やや久しぶりに浮上しているリジッドデニムに注目。ここ数年でバレンシアガやアクネ等が人気を牽引した色落ちブルー(あるいはブラックも)のジーンズの人気は相変わらずで、数としては圧倒的なのですが、一部の男性には90sのチーマーっぽいスタイル=アメカジ/渋カジテイストがじわじわと広がりつつあり、インディゴデニムのセットアップといった無骨なムードの着こなしが浮上しています。一方、女性のデニムスタイルにも大きな変化が見られ、バギージーンズからローライズジーンズやフレアジーンズへの移行が進行。初めて「リジッドデニム」を取り上げた2006/2のような、スリムシルエットで女性らしいムードのジーンズスタイルが復権し始めています。ちなみに直近でリジッドデニムを取り上げたのは、2022/5「インディゴデニム素材アイテム」。当時はロングコートやワンピース、ライダースジャケットなど、案外デザインものが多かったのがいま振り返るとユニークですが、男性に見られた王道アメカジスタイルをモダナイズしたクリーンかつ無骨なムードは現在まで継続・拡大しています。
実際にインタビューしてみたところ「きれいめな感じ」「少女らしさも残しつつ大人っぽい」「大人っぽくスタイリッシュ」「高級感がある」など、共通した回答が得られたのが興味深く、マス化したストリートカジュアルテイストへのカウンターとしての上品さやクラシック感が新鮮に受け入れられているよう。セットアップスタイルでの着用が多く見られた=ドレスアップ感覚の台頭?ということで、ネクストトレンドの萌芽とも読み解くことができそうなアイテムです。
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実際にインタビューしてみたところ「きれいめな感じ」「少女らしさも残しつつ大人っぽい」「大人っぽくスタイリッシュ」「高級感がある」など、共通した回答が得られたのが興味深く、マス化したストリートカジュアルテイストへのカウンターとしての上品さやクラシック感が新鮮に受け入れられているよう。セットアップスタイルでの着用が多く見られた=ドレスアップ感覚の台頭?ということで、ネクストトレンドの萌芽とも読み解くことができそうなアイテムです。
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(左)「高級感があって気に入っている」というジーンズはドリスヴァンノッテンのもの。差し色で赤を取り入れる着こなしが原宿では目についた(https://www.web-across.com/observe/d2lqip0000004lid.html)。
(右)「濃紺は黒色より上品さが出ている気がする」と話してくれた男性(https://www.web-across.com/observe/d2lqip0000004lkr.html)。ジーンズはMENES(メネス)のもの。
(右)「濃紺は黒色より上品さが出ている気がする」と話してくれた男性(https://www.web-across.com/observe/d2lqip0000004lkr.html)。ジーンズはMENES(メネス)のもの。










