定点観測
report : 2020 | 
09 / 05

#476 | 実施日 : 2020 / 09 / 05 | 最高気温 : 25.3 | 最低気温 : 34.2 | 天候 : 晴一時曇

それぞれのストーリーを内包した“カルチャー消費”が台頭。

2020年9月5日(土)に実施した「476回定点観測」の考察レポート。

自粛直後の“ニューノーマル”な白Tから進化。
ストリートカルチャーの時代だった90sスタイルの復活か?

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原宿の若者に着用者が多かった襟と袖口のリブが特徴のリングTシャツ。パーマヘアも増えており、昔のアメリカのTVドラマのキッズのようなスタイルがミレニアル世代に人気(左)/レジ袋の有料化もあいまって、ラフなニュアンスのエコバッグを持つ若者が増えている。実はSDGsを意識したブランドのショッパーだったり、美術館のオリジナルグッズだったりなど、持つ人それぞれのストーリーがあるユニークなトレンドだ。梅雨明けが遅かった今年は9月にノースリーブが急増した(右)。

COVID-19禍に翻弄された2020年もあっという間に10月に。今週末の3日(土)には次の「定点観測」を実施する予定だが、その前に、9月5日に実施した9月の考察レポートをお届けしたい。

観察するテーマは、「男女プリントTシャツ」、「エコバッグ」、「ノースリーブ」の3つとした。では、順番に見ていこう。

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(左から順に)インスタグラマーのKEI(@keis_gram)さんが発信するブランド、YOUTH LOSER(ユースルーザー)のバックプリントT/SDGsへの意識の高まりから、若手デザイナーらが、古着のブランドロゴTシャツを裁断し、リメイク=アップサイクルしたものも登場/実はハイファッションマガジンのVOGUEも認可しているらしい、というウワサもある、DEARSKATINGというブランドのTシャツを着用する男性も/原宿地点で目立ったのがロックT。特にメタルバンドのものが人気だった。

カウントアイテム:男女プリントTシャツ
ラグジュアリーブランドよりも、知る人ぞ知る、マイブランドが着たい。
90sポップカルチャーを背景とした、プレイフルな消費がトレンドに。


街を観察すると、6月に取り上げた真っ白いTシャツ(白T)や黒やネイビーの無地Tシャツが目立つ一方、胸元や背中にフォトプリントやグラフィック、イラストなど何らかの絵柄・デザインがあしらわれたTシャツが多いことに気付き、その総称として9月は「プリントTシャツ」をメインテーマと設定した。

プリントされている場所は前身頃でも背面、上部・下部でも袖だけなどさまざま。少し前に多かったSupremeMSGMをはじめとするブランドのロゴがあしらわれたものよりも、映画やバンド、アーティストの展覧会を記念して作成されたもの、ブランドとブランドのコラボもの、さらには企業やブランドのロゴをパロディ化したものなどが多かった。

たとえば、マクドナルド風の「M」のロゴと、明らかにナイキだろうと思われるマークが合体されたデザインがユニークなTシャツを着ていた24歳会社員の男性(https://www.web-across.com/observe/p7l75600000495sm.htmlは、「某イギリスのデザイナーのものです」と話してくれた。
 
「環遊世界・旅遊公司」と台湾風の漢字が背中にプリントされたTシャツと医療用シューズメーカーに別注した革靴がナードだった会社員の彼(https://www.web-across.com/observe/p7l75600000495xe.htmlは、「名古屋の知り合いの『カクオウザンラーダー』というハンバーガーショップのアパレルラインのものだと話してくれた」。

原宿地点を中心に、ロックTは男女問わず若者に人気。特にメタルバンドのものが人気だった(写真:いちばん右)ほか、インスタグラマーのKEI(@keis_gram)さんが発信するブランド、YOUTH LOSER(ユースルーザー)のバックプリントT(写真:いちばん左)や、SDGsへの意識の高まりから、若手デザイナーらが、古着のブランドロゴTシャツを裁断し、リメイク=アップサイクルしたものも登場(写真:左から2番目)。誰もが知っている有名なブランドやデザイン、というのではなく、ググって初めてわかる、というような“知る人ぞ知るブランド・商品”というのが、今月取り上げたトレンドアイテム、「プリントTシャツ」特徴だ。

また、実はハイファッションマガジンのVOGUEも認可しているらしい、というウワサもある、DEARSKATINGというブランドのTシャツを着用する男性も(写真:右から2番目)。いわゆる“キッチュ感覚”、ちょっとした遊び心からの“パロディTシャツ”といった、80s後半〜90sのポップカルチャーを背景としたカルチャーファッション、カルチャー消費が台頭している点も注目したい。


*渋谷、原宿、新宿の「プリントTシャツ」のスナップはこちら。

なお、「定点観測」では、過去40年分の全アイテム一覧を、こちら(https://www.web-across.com/observe/cnsa9a000000wpq4.html)からご覧になれます。

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(写真左から順に)古くはマルジェラのショッパー。最近はレジ袋の有料化もあってか、フォルムを模したものも多数登場。透け感があったり、ネット素材などが人気/マルジェラ6のウェイ風の布バッグはカラー展開に。男性女性問わず、モードミックス系の人に人気/Tシャツ同様、映画のグッズとしてもエコバッグは定番。こちらは深夜のケーブルテレビでもヘビロテの『シャイニング』。

ズームアップアイテム①:エコバッグ
レジバッグ有料化の影響も?
服よりその人らしさが現れるバッグに注目。


1つめのズームアップアイテムはこちら。

2020年は、COVID19による自粛生活が明けた7月1日からレジ袋の有料化が施行され、その影響もあってか、ザ・エコバッグというようなものも含め、メインバッグとして日常的に使用する人が増えている。

秋冬に比べるとカジュアルなバッグが人気になる春夏。少し前の透明のPVバッグカラフルなナイロン製のマーケットバッグなど、ここ数年デザイナーやブランド発のものが先行していたが、2020年はすっかりシンプルな布製のエコバッグが急増。SDGsを背景としたブランドやショップのショッパーをはじめ、ブランドの商品としてのショッパー、国内外の美術館のオリジナルグッズや、MUJIの100円〜200円程度の素材に自身でペイントしたり刺繍を施すなどDIY、クラフト感あるものなども散見されたので、今回ズームアップアイテムとして注目することにした。
 
滑らかな曲線で描かれた人物がユニークなトートバッグを持っていた大学生の女性(https://www.web-across.com/observe/p7l7560000049626.html)は、美大でも教鞭を執っているデザイナーズブランドYabYum(ヤブヤム)のものだった。

「(展示会で)洋服を受注したときに特典でもらいました。サラッとラフなイメージで使っています。荷物を入れすぎていつもトートバッグを破いちゃうので世代交代を繰り返していますが、今回は大事に使いたいです…(でも難しい)」と話す。

初めての“都心型イケア”ということでオープン当初は入場制限がかかっていた原宿店が登場して以来、あのブルーのナイロンバッグをふだん使いする若者の姿も目立つようになった。この冬には渋谷の「フォーエバー21」の跡地にもオープンを予定しており、ぐっと“ファッション雑貨店”のニュアンスも高まっている。

そんなイケアのバッグを持っていた会社員の女性には新宿で遭遇(https://www.web-across.com/observe/p7l75600000497iq.html)。彼女が購入したのは立川店だったが、購入の理由を、「IKEA(イケア)に行ったときに袋をもらえなくて買いました。その時はキッチンタオルとバスタオルを買いました。いつもはひと回り小さめのバッグを持つけど、昨日泊まりだったのでこのガサっとしたバッグを持って来ました。エコバッグは買い物するぞって時に持ち歩いています」と言う。

さらに、「エコバッグを持っていない時でも、有料の袋をもらうよりも、自分のバッグに入れることが増えました」と、街なかでお買い物をした時の行為が変化していることについて話してくれた。

また、グラフィックデザインが素敵だったトートバッグを持っていた16歳の高校生(https://www.web-across.com/observe/p7l75600000497gc.htmlは、「好きなバンド04 Limited Sazabysがこの夏に新しいTシャツを出していて、コロナでライブが中止になっていたのでバンドに貢献したいと思い、CDを買った時にセットで買いました」と、“応援消費”をしたことを話してくれた。

同じミュージシャングッズという意味では、先日2021年春夏の新作をオンラインで開催中のパリコレで発表したブランドANREALAGE(アンリアレイジ)の音楽も担当したサカナクションのカラフルなネット素材のエコバッグを持っていた24歳の会社員の男性(https://www.web-across.com/observe/p7l75600000496x8.htmlには原宿で遭遇。

「色が可愛いのと、さらっと出かける気分にちょうどいいなと思って。普段はサコッシュやリュックが多いです。今日は荷物の量がちょうどよかったのと、ぷらっと感がいいなと思って選びました」と話してくれた。

このように、1日中観察・インタビューをして、今回取り上げた「エコバッグ」は、先の「プリントTシャツ」と同じように、それぞれの人のライフスタイルに寄り添ったアイテム。服よりもその人らしさが表現されているといえそうだ。

*各地点の「エコバッグ」はこちらからどうぞ。

ちなみに、過去を振り返ると、1983年10月に(ズタ袋わしづかみ)1992年2月(エスプリ布バッグ)1993年11月(エコロゴ布袋)1998年2月(トートバッグ)2001年9月(ミニトートバッグ)2007年12月(エコバッグ)2011年7月(トートバッグ)と、名称やサイズ、形や素材感にバリエーションがありながらも何度となく取り上げてきたので、時間のあるときにご覧ください。
 
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(左から順に)今秋冬増えそうなスリーブレスジャケット。こちらはHARE(ハレ)のものだそう/案外多いサロペットやコンビネゾンの下にノースリーブを着ていた人も多かった。今秋冬はロングTシャツやニットなどとのレイヤードスタイルが増えそう/ハーネス調のベストを重ねる女性も散見された。秋はベストが流行アイテムになりそう。

ズームアップ・アイテム②:ノースリーブ
セクシーではなくヘルシー&リラックス
ノースリーブのアウターやベストは今秋も増えそう。


2つ目のズームアップアイテムはこちら。

先月取り上げた「サマードレス」でも散見された「袖なし=ノースリーブルック」が9月は急増。観察した。

今季のトップスはボトムスに入れる“イン”が主流。パンツもスカートもロング〜マキシ丈が多いため、トップスがコンパクトなバランス感を好む人が多いことは先月の「定点観測」でも確認したが、肩の部分が華奢でセクシーなキャミソールではなく、スクエアなタンクトップ、フレンチスリーブに近いヘルシーなニュアンスが特徴だ。

「暑いので楽なものを」とノースリーブのトップスを着用していた会社員の女性(https://www.web-across.com/observe/p7l75600000496zm.html。「(実は)ノースリーブは形にこだわっていて、鎖骨が痩せているので、首が詰まっていて幅もあるものを選んでいます」と話してくれた。

また、先月も多かったサマードレスを着ていた37歳の女性(https://www.web-across.com/observe/p7l75600000497sa.htmlは、「今年はノースリーブを着ることが多かったですね。今日は着ちゃいけないシーンがなかったので」と話す。

“楽なものを”という背景には、暑さはもちろんのこと、全ての人がそれぞれのストレスを抱えざるを得なかったCOVID-19の影響だろうか。“リラックス感”を服に求める心理も伺える。

実は、ノースリーブは20歳前後の男性にもちらほら。「袖がカットオフされている点が気に入って買いました」と話すのは21才の会社員の男性(https://www.web-across.com/observe/p7l7560000049720.html。“カットオフ”という、カジュアル感、ストリート感などは、自分たちが生まれた時代である90sに憧れているようすも伺えた。

「COVID-19を機に始めたことは音楽の勉強です。ロックが好きですが、ジャンルにとらわれず、いま友だちと作っています。あとはランニング。週2〜3回仕事が早く終わった日に走っていて、お酒もやめました」とライフスタイルの見直し、身体への意識の変化とともに、消費行動も大きく変化した、そんな2020年夏だったといえそうだ。

さて、いっきに涼しく秋へと季節が変わった10月3日(土)の路上(ストリート)はどんな気づきがあるのか。楽しみだ。
 
*各地点の「ノースリーブ」はこちらからどうぞ。

[文責:高野公三子(本誌編集長)]



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