コムサ・デリ

コムサ・デリ

レポート
2002.12.13
フード|FOOD

11月29日、「コムサ・デリ」がオープンした。場所は渋谷・公園通りの人気雑貨店「スリーミニッツハピネス」の1階。以前「コムサアイス」が出店していたコーナー(約18.5坪)の跡をリニューアルしてのお目見えとなる。

企画・運営を手がけるのは、名古屋に本社を置くカネ美食品(株)。同社は、中部地方の約200店舗の大手スーパーマーケットに出店し、寿司や惣菜、揚物などの製造・加工・販売を行う他、自社工場を有し、「サークルK」などのCVS向けの弁当や惣菜の製造・卸しなども手がける“中食(なかしょく)企業”である。

今年の11月20日には東京・立川高島屋百貨店の地下に洋風惣菜店「eashion(イーション)」を出店。この「コムサ・デリ」では、ライフスタイルブランドであるコムサデモードを手がける(株)ファイブフォックスとのコラボレーション事業を実現するなど、積極的に新業態展開を図っている。

「コンセプトは、“フリースタイル・フリーチョイス”。お客様が食べたいものを自由に組合せられるように、和・洋・中の惣菜を少しずつパックしてユニットにしました」と言うのはカネ美食品(株)専務取締役の三輪幸太郎さん(32)。

コムサ・ブランドらしく黒が基調の店内には、十穀米や鮭ごはんなどの米飯類、煮物や焼魚などの主菜類、サラダ類、デザート類のパックがオシャレに並んでいる。奥には、寿司、おにぎり、ベーグル、鯛やき、デザートなど、品目もかなりの数に及ぶ。人気メニューは、オムライスとパスタ、サラダがセットになった「オムライス丼」(580円)や、黒い紙製のプレートに自分の好きな惣菜をセットできる「ユニット膳」(650円、700円、1,000円の3種類)だそうだ。

この公園通り〜神南エリアの中食の王者は実は「ファミリーマート渋谷公園通り店」。平日のランチタイムの混雑は半端ではない。そんな日常食マーケットを狙ってか、ここ数年はエクセシオールカフェやサイゼリア、大戸屋、おひつ屋などのいわゆるネオファストフードともいえるチェーン系の飲食業態が相次いで出店。その後、独立系のカフェが続々と登場したかと思えば、とうとう今秋にはスターバックス・オルガン坂店やニューヨーカーズカフェ渋谷パルコ横店がオープン、とかなり細分化が進んでいる。

「衣だけでなく食にもお金をかける若い女性が増えており、中食といっても、味はもちろんのこと、見た目にも良質なものが求められているように思います。『コムサ・デリ』は、そんな時代にぴったり合った業態だと自負しています。でもまずは、この店を認知していただくことが先決ですね」(三輪さん)。

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