『MEMENT』

『MEMENT』

レポート
2001.11.05
カルチャー|CULTURE

わずか11館で封切りスタートしたインディーズ映画が、口コミやリピーターにより約500館へと拡大。公開10週目にして全米チャート8位!というプチアメリカンドリームな作品といえばこれ。『ブレアウィッチ〜』以来の異色ミステリー系ともいわれる『MEMENT』は、ここ日本でも“マイナーメジャー・ゴコロ”のストライクゾーンにすっぽりとハマり、11月3日の封切り以来大ヒット上映中である。

「渋谷の街を使ったフィールドキャンペーンにしたかったんです」というのは配給元アミューズピクチャーズの金原さん。スタッフ自ら渋谷の街に出て、ストーリー中のキワードであるポラロイドを用いたプロモーションも大成功。さらに10日、おちまさとさん、鮎貝健さん、須賀大観さんを招いたトークショーとクリストファー・ノーラン監督の未公開処女作品等を上映するイベントを催すという。

この“マイナーになり過ぎず、テイストをキープしながらイメージを増幅させる”プロモーション戦略は、実は映画業界が最も進んでいる、のかもしれない。

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