『渋谷宇田川町 しりあがり寿 歴史資料館』

『渋谷宇田川町 しりあがり寿 歴史資料館』

レポート
2002.01.22
カルチャー|CULTURE

名作「ヒゲのOL薮内笹子」「真夜中の弥次さん喜多さん」。比類無きギャグ漫画を、20年に渡り生み出し続ける絶世のユルユル漫画家、しりあがり寿の資料館が、1月19日、渋谷パルコパート3・SQUARE7に期間限定で登場した。

本名「望月寿城」にちなみ、城主「しりあがり寿」公の歴史資料館として、神(ちょっと言い過ぎ?)時代からサラリーマン生活を経て現在の漫画家生活に至るまでを、事実と捏造を織り混ぜ紹介するトンデモナイ企画である。

会場には、マニアをも唸らせる莫大な資料の数々。血染めのボツ原稿に、サラリーマン時代の普通の写真、途中で飽きちゃったデッサン、C評価の課題…。幼少時代から持つ独特の着眼センス、漫画のキャラクターの片鱗を見せるノートの落書き、なかでもアルバイトのシフト表の展示に至っては、妙な物持ちの良さに感心もひとしお。

会場の空気までもが、しょーもないことに一生懸命な作風そのまんまで、「資料館」にあるまじき「くすくす笑い」の渦! マニアならずとも時間を多めに確保して、ユルユルワールドにトリップして頂きたい。

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