Q:bluesisをオープンした経緯についてお聞かせください
A:地元が青森県で、高校生のときから古着屋さんになりたかったんです。『Zipper』や『FRUiTS』の影響でファッションが好きになって、モバゲーのファッションサークルでつながった同世代と交流したりするなかでお店を持ちたいという考えが芽生えて。お店を始めるにあたって経理が大事だと思って札幌の大学で経営学を学び、会計士事務所への就職で上京しました。そこで2年働いて、その後お金を貯めるために2年ほど派遣で働いて原宿にお店を出しました。昔から「
The Virgin Mary」に憧れていたので、とにかく原宿エリアにお店を出したくて。ちょうどコロナの自粛期間とオープンの時期が重なってしまったんですが、計画したら実行する性格なのでとりあえず神宮前6丁目、キャットストリートから1本奥に入ったところにオープンしました。でも知名度がないうえに当時は人も出歩いておらず、このままだとうまくいかないと思っていったん閉めました。その後アルバイトでまたお金を貯めて、新宿にオープンしたんです。
Q:なぜ新宿エリアを選んだのですか?
A:新宿に絶対出したかったわけではなくて、安い物件を探していたらここが見つかって。建物がかなり古くて周辺が再開発でいつ取り壊されるかわからないという理由もあって、結構お得に借りられました。ここに決めるきっかけは、やっぱり「THE FOUR-EYED」があることですね。伊勢丹もあるし、どっちも徒歩圏内だからいいかもと。この物件は1階だし、格子など外観がボロボロでかわいいのも魅力でした。
仮に移転になってもこんな感じがいい。変なところにぽつんとっていうのは特別感ありますよね。「THE FOUR-EYED」から離れたくないですね。原宿のときに比べてモデルさんなどの業界人や芸能関係の方がよく来たり、お金を持っている方がぷらっと入ってきたり、影響は大きくて。逆に新宿に移転してきて変わったと思うのは、古着が好きなお客さんが減ったこと。「ヴィンテージとか古着が好き」というよりは「ファッションが好き」という子のほうが多いのかなと。うちのお客さんが「THE FOUR-EYED」や「CHICKS」、「見た目!」をまわるなど、服好きの新宿の買い物ルートになるような構造を維持していければうれしいですね。
Q:新宿以外に出店を検討したエリアはありましたか?
A:池袋です。いろいろ探しましたが、いい物件は駅から離れてしまうのでちょっとイメージどおりのところがなくって。新宿なら離れても他の大きな駅に行けるけど、池袋だと離れているとなにもないから。
新宿はわちゃわちゃしていてなんでもありなイメージがありますが、東横線などの世田谷の方はかしこまったようなイメージがあって、これまでのお客さんを考えると違うなと思いました。下北沢や高円寺でもいいかなという気はしていたけど、埋もれちゃう気がするし、比較されちゃうというか。特別感を出したいというのもありました。でもいまはまた、原宿や渋谷もいいと思います。やっぱりファッションの最先端かなと。
「ボロボロでかわいい」という窓格子が店舗の正面に構える。