スマホで簡単にフェイスカラー計測、「ZOZOGLASS(ゾゾグラス)」を試してみた!
レポート
2021.07.21
ファッション|FASHION

スマホで簡単にフェイスカラー計測、「ZOZOGLASS(ゾゾグラス)」を試してみた!

コスメ・スキンケアオタクの会社員A子による体験レポート

ファッション通販サイトの「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOが、フェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS(ゾゾグラス)」のサービスを3月18日から開始した。それに先立ち、1月29日より特設サイトで「ZOZOGLASS」の予約を受け付けていたが、なんと50万件以上の申し込みがあったという(6月14日時点では予約件数100万件、計測者数は80万人を突破)

「ZOZOGLASS」はZOZOが開発した計測テクノロジーで、ECにおけるコスメ購入時の課題である「色選び」に関する不安や悩みを解消してくれる画期的なアイテムだ。同日に開設したコスメ専門モール「ZOZOCOSME(ゾゾコスメ)」にはプチプラから百貨店ブランドまでの500ブランド以上が参加しており、モール内の30ブランド以上、500点以上のファンデーションから「自分の肌の色にマッチしているカラー」を一覧表示してくれるという。

「ZOZOGLASS」の開発が具体的にスタートしたのは2019年の冬。COVID-19とは関係なく動き出した事業ではあるが、自粛生活やWITHマスク、店頭サンプルやタッチアップの制限などにより苦戦が続くコスメ業界においてEC活用は大きなテーマのひとつであり、「ZOZOCOSME」のバラエティ豊かなブランドの誘致にも、追い風になっている

今回は、自他ともに認めるコスメ・スキンケアオタクの会社員A子(29歳)さんに、編集部員B子、C子とともに実際に都内で行われたプレス向け発表会に参加してもらい、その体験レビューをしてもらった。

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メガネをかけるだけでフェイスカラー計測ができる!?ZOZOGLASSとは?


カラフルなデザインが印象的なZOZOGLASS(提供元:株式会社ZOZO)
POPなメガネ…これが第一印象。仮装用のおもちゃのようなアナログ感のあるメガネで本当に計測できるのかな?と思いました。カラフルなデザインが重要ポイントですね。どんな環境で計測しても、このモザイクのように並ぶ約40色のカラーチップとマーカーで環境光を予測し、正確に肌の色を判定することができるのだとか。広報担当の改正菜摘さんによると、このカラーチップの成型には特に開発の苦労があったそうです。

「カラーチップは、印刷の工程によってプリントした色に誤差が出てしまわないように、また、メガネ自体の成型段階で色や位置がブレないよう工夫しました。通常のメガネの工場ではなく、安定したクオリティで生産できる工場とサプライチェーンを構築しています。また、光に反射しないよう表面の質感にもこだわりました」。

確かに、表面のマットな質感は独特です。計測はスマートフォンのインカメラを使用するため、正確に検出するためのアルゴニズムのチューニングが細かく設定されているのだそう。画像からヘモグロビン量・メラニン量を推定し(フェイスパーツ別に細かく表示)、その計測結果をもとに、ZOZOCOSME上で販売されているファンデーションのなかから、自分に合ったカラーとマッチングしてくれます(今後、他商品にも対応予定)。

計測と診断結果のサンプル(提供元:株式会社ZOZO)

実際にZOZOGLASSを体験!人生4回目のパーソナルカラー診断の結果は…?

本当にメガネとスマートフォンだけで簡単に計測できてしまう。
「ZOZOTOWN」のアプリを立ち上げ、体験スタート!ノーメイクでの計測を推奨とのことだったので、すっぴんで試してみました。まず「ZOZOGLASS」を装着し、ガイダンスに従いながら、顔をぐるりと回すようにいろいろな方向から撮影します。次に「ZOZOGLASS」を外して同じ手順で撮影。

計測時間はなんと約1分。こんなに簡単に計測できるなんて…と、ショックを受けてしまいました。というのも、筆者は過去に対面によるパーソナルカラー診断を3回ほど受けたことがあり、1回約30分も要し、しかも高額なものでは1万円もかかったからです。3回受けた理由は、1回目と2回目で結果が異なっていたから。ちなみに1回目はイエローベースの秋、2回目はブルーベースの夏、3回目もブルーベースの夏、と思い出していたら、「ZOZOGLASS」による診断…「ブルーベース・夏」でした!これまでのパーソナルカラー診断は人に見てもらっていたので、照明などの環境光や診断者の主観が入っていた可能性がありますが、「ZOZOGLASS」の診断はデータ的根拠をもとに機械的に判断してくれているので、個人的にこの結果は信頼できると思いました。

私の結果は「明るいトーンのウォームカラー」。肌の赤みを表すヘモグラビン量、濃さを表すメラニン量がともに少ない明るめの肌色だというのが数値データとともに確認できます。更に目元や鼻などパーツごとの細かい色味まで表示されるので、どの部分に赤みが出やすいかなどもひと目で確認することができました。

A子の実際の診断結果
体験会では診断結果をもとに、「エスティーローダー」「セルヴォーク」「マキアージュ」の3ブランドの中から自分の色に合ったリキッドファンデーションを試すというサービスが用意されていました。

「ZOZOCOSME」上では、自分の肌の色に近い順にソートされ、そのまま購入も可能です。プチプラからハイブランドまで、ブランド横断型で検索ができるのはユーザーにとってはとても嬉しい仕組みです。通常、「デパコス(デパートコスメの略)」と呼ばれるブランドのファンデーションを試すのには、まず百貨店の化粧品のカウンターに行き(混んでいる場合は整理券をもらって待機することも!)美容部員さんにお願いして、やっと手に取ることができるのですが、その手間と時間を考えると本当は何種類も比べてみたいのですが、1ショップだけで疲弊してしまい、なかなか比較できません。特にコロナ禍でテスターに触れることもできないので、自分に合う色が一瞬でわかる「ZOZOGLASS」は本当に素晴らしいなと思いました。

今回は用意されていた3ブランドのなかで最も自分の肌の色に近いとマッチングされた「マキアージュ」のリキッドファンデーションを選択しました。
診断結果をもとにマッチングされたファンデーションが一覧で見ることができる
商品を選択すると、実際の色がアイコンになって並び、カラーバリエーションが一目で分かるようになっています。「YOU」という吹き出しが表示されているアイコンは、診断結果をもとにマッチングされた自分の肌に合う色です。このカラー表示や、残り少なくなると在庫数が表示されるというUIデザインは消費者目線から生まれたこだわりポイントだそうです。

実際に選んだ商品をつけてみると、素肌の色との差異が少ないためとても馴染みがよく、赤みが自然に消えて肌が綺麗に見えました。ファンデーションって肌の色とマッチするとこんなに綺麗に見えるのかと思いました…!テクスチャーも使いやすくて、体験会のあとすぐに購入してしまいました。正直、今回のように「自分の肌の色に合う」という診断結果がなければ、膨大なブランド数のなかからこの商品を手に取る機会はなかったかもしれません。この出会いに感謝です!

私の大好きなメイクアップアーティストの方が「顔の中心部だけに、自分の肌の色よりワントーン暗いものを塗ると立体感がでる」と仰っていたのですが、“ワントーン暗い色”というのが自分では分からずなかなか買うことができませんでした。「ZOZOCOSME」では自分の肌の色を基準に明るい/暗い色をすぐに確認することができ、そのまま購入も可能なので便利ですね。そのうえ何回でも繰り返し計測ができるので、季節ごとに合う色味を検証できるのも利点のひとつだと感じました。毎年、夏は顔が白浮きしないように首の色に合わせて冬より暗い色味のものをなんとなく選んでいたのですが、今年の夏は計測結果を参考にしたいです。

ちなみにプレス発表会から帰宅後に自宅でも試したところその日は同じ結果になったのですが、自宅で数日間続けて計測してみると違う結果が出てきました。実は日によって肌に赤みが出るタイプなので、その微妙な差までキャッチしてくれることに感動しました!素肌に近い色を正確に知るために計測はノーメイクで行いますが、例えばいま使っているファンデーションと同じ色が欲しいな、という時はメイクをしたまま計測するのもアリだなと思いました。

実際に体験してみて、「ZOZOGLASS」の計測からワンストップで「ZOZOCOSME」で購入するには、質感や香りなどオンラインならではのハードルを感じましたが、新しい商品との出会いや、自分のためにセレクトされた商品が一覧で見られるという点はとてもメリットに感じました。

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男性会員の需要にも応えるブランドラインナップやUIデザイン

「ZOZOTOWN」のアクティブ会員数は7割が女性で、その数は533万人。彼女たちがSNSでチェックしているジャンルは1番がファッション、2番が美容なのだそう。既存会員がコスメ購入に流れる可能性は高い。さらに、UIデザインではファッションと同じように「メンズ」「ウィメンズ」といった性別タブが設置されており、カテゴリー別での検索も可能だ。逆に性別ではなく、悩みや肌質、使用感などでの検索も可能で、スキンケア商品などは膨大なブランドから自分に合った商品を絞って比較検討することができる。女性はもちろん、美容経験や商品知識が少ないと思われる男性にとっては非常に嬉しい機能といえるだろう。

ちなみに、体験会に同行した編集部員B子が「ZOZOGLASS」を試したところ、ふだん使用していたファンデーションの色が計測結果で出た「自分に合う色」とは異なっていることが判明。店舗で美容部員に相談して選んだものだが、確かに外出先ではメイクをしているため、素肌の色が分からない。ノーメイクで計測する「ZOZOGLASS」では実際の肌色に近いものが提案されるため、いままでの使用品を見直すきっかけにもなるかもしれない。ただ、そのまま「ZOZOCOSME」で購入する勇気はまだ持てず、一度店頭で試して不安を払拭したいと感じたが、新しく自分の肌に合う色を知れたことで新しい商品にチャレンジするいい機会となった。そして実際に試して納得してからなら、ECでの購入もじゅうぶんに選択肢のひとつとして入るように思う。ふだんから「ZOZOTOWN」で衣料品を購入する機会が多ければ、同じサイト内でコスメを同時に購入できるのは送料や検索の手間などを考えると利便性も高いはずだ(実際に、編集部員も衣料品と一緒に「ZOZOCOSME」でネイルカラーを購入したことも!)。

今後は顔の輪郭やパーツの特徴から似合うファッションを診断する「フェイスタイプ診断」や「ARメイク」といったサービスの拡張も視野に入れ、ファッションとコスメというジャンルをまたいだトータルのアイテム提案にも繋げていく予定だそう。またZOZOTOWNで購入した会員に対しコスメのサンプルを同封するサービスも考えているという。

同社ではすでに「ZOZOSUIT 2」「ZOZOMAT」などの計測ツールを過去に発表しており、そこで集めたデータをもとに対応商品(計測データをもとにサイズの確認が可能)の拡大やZOZOTOWNで展開中の「マルチサイズ」などのサービスで活用している。今回の「ZOZOGLASS」に関しても、データが蓄積すれば計測の精度が上がるだけでなく、前述の「ARメイク」など新たなサービスに発展する可能性が高い。コロナ禍で急速に進んだ消費者のデジタルシフトに対し、新しい技術や、ユーザー視点で設計されたアプリの快適さなど、ただ「便利である」こと以外の「楽しさ」「発見」といった“心躍る体験”をいかに提供できるかが、今後のEC事業でも大きな鍵となるかもしれない。


【取材・文=会社員A子+『ACROSS』編集室B子・C子】


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