(Rakuten) Fashion Week Tokyo 2020AW ①
レポート
2020.03.18
ファッション|FASHION

(Rakuten) Fashion Week Tokyo 2020AW ①

無観客やインスタライブなど、新しいスタイルで新作を発表する東京ブランドの新作に注目!

“コロナ・ショック“で残念ながら中止となった楽天ファッションウィーク。


コロナ・ショックのため、残念ながら中止となった2020年秋冬の楽天ファッションウィーク。中には、新生渋谷パルコを会場に、と企画されていたものもいくつかあったが、こればかりは仕方がない。


しかし、そんななか、いくつかのデザイナー/ブランドは、特設ウェブサイトでの無観客ランウエイショーの生中継や、インスタグラムでのライブ配信など、それぞれ創意工夫した発表スタイルによって新作が披露されるようだ。


ACROSS」編集部では、その中からいくつかのブランドを順次紹介していきたい。

なお、楽天ファッションウィーク公式サイトでも、オンラインで発表するブランドの一覧が紹介されており、随時更新もされるので参照ください。

*楽天ファッションウィーク公式HP:オンライン発表ブランド一覧
https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/topics/information/art_20200316_01/


*      *     *

DRESSEDUNDRESSED(ドレスドアンドレスド):
"I can't remember you”

コロナ・ショック以前から、ここ何回か無観客でランウエイショーやインスタレーションを披露してきたDRESSUNDRESSED(ドレスアンドレスド)。深夜に古いヨーロッパの動画を観ている化のような感覚になったのは、“NO MUSIC(無音)で観ていたからだろうか。モデルが歩く時に階段が軋む音やコートの袖が身頃部分と擦れる音、ふだんだったら多くのマスコミやオフィシャルで入っているであろうカメラマンのシャッター音などがまったくない分、観る側としては各ルックに意識を集中しながらも想像力が掻き立てられた。


コレクションのタイトルは、“I can’t remember you”。過去のコレクションでも用いた柄のレイヤードだった雲のようなモヤモヤした柄のシリーズが個人的には気になった。


ショーのようすやデザイナーの北澤武志さんへのインタビューが、TOKYO FASHION FILMから見られるのでぜひ。


2020316日(月)17:30

DRESSEDUNDRESSED

 

https://dressedundressed.com/

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2020AW/DRESSEDUNDRESSED

YUSHO KOBAYASHI

時代を超えて。コロナ・ショックでインスタによるライブ配信という発表形式にした、YUSHO KOBAYASHI楽天ファッションウィークのオフィシャルメンバーではないものの、同じ期間に新作を披露する、パリコレでいう“オフスケ“的な位置づけだが、前回のインスタレーションは多くの人に注目された若手ブランドだ。

 

今回はアナログのレコードプレイヤーからの音楽が緩やかに流れるお部屋で、お気に入りのお洋服を着替える、そんなオンナノコのふだんの生活が描かれた、とある演劇の一幕のようでもあった。

 

ニットのパッチワークによる手仕事感覚や、少し眠そうなピンクのワンピースなどを観ていて、ふと、80sのPINK HOUSEATSUKI ONISHIばっかり着ていたかわいくて優しい親友を思い出した。その後、そのスタイルは「オリーブ少女」と名付けられた。

 

YUSHO KONAYASHI

https://yusho.theshop.jp/

2020AW/yushokobayashi

meagratia(メアグラーティア):
super impose

「世の中が変わって、(今回のように悪い状況になってしまっていても)僕らがやるべきことというのは変わらなくて、服をつくることでしかない」。

TOKYO FASHION FILM
で公開されていたインタビューで、そう語っていたデザイナー関根隆文さんのひと言がすべてかもしれない。

今回苦渋の決断をしての無観客でのファッションショーを披露することになった日本のブランドmeagratia(メアグラーティア)。ヨーロッパの古着やディテールを取り入れた何通りにも着られるユニークでおしゃれな日常着という独特のポジショニングのユニセックスブランドだ。

今シーズンのテーマは“super impose”。もともとは映像技術用語で、“複数のものを重ね合わせる”という意味から映画フィルムの上に字幕を書き込んだフィルムを載せて焼き付けたりすることをいうそうだが、関根さんは、「足下にあった落葉の重なりがかわいいと思ったのがきっかっけ」と話す。

音楽は、実は筆者が友人らとプライベートで企画・運営している音楽イベント“Sofar Sounds Tokyo(ソファーサウンズ東京)”にも何年か前に出演していただいたことのある、ギターリスト坂ノ下典正さんでした。全体的にノスタルジックな雰囲気が広がるなか、彼のクリーンな音色がスパイスを添えていた。

デザイナー関根隆文さんへのインタビュー(TOKYO FASHION FILM)

meagratia
http://www.meagratia.com/ 

坂ノ下典正
https://sakanoshita-norimasa.tumblr.com/


[文責:高野公三子(本誌編集長)]




2020AW/meagratia


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