記念すべき第300回目の定点観測。カウントアイテムとしたのは、「女性のドレス調スカートのスタイル」だ。
00年代に入ってから、足元が「ちょこっとヒール」や「女靴」になったり、「ふんわりスカート」や「うす軽スカート」など、”女性らしい””フェミニン”なアイテムを数多く取りあげるようになっているのはみなさんもお気づきの通り。
そこに、ここ1-2年、「ゴージャス」や「リュクス」、「ラグジュアリー」といった上質感、大人っぽさが求められるようになり、前々回取りあげた「黒いドレス」や先月取りあげた「エディターズバッグ」「ハイヒール」といった、分かりやすい女アイテムが急浮上&一般化。イメージは、「ファッションギョーカイ人の日常着のようなスタイル」といったところだろうか。
ちょうど10年前はスーパーモデルの日常着スタイル=デルカジ(モデルカジュアル)がストリートにも多数登場し、『アクロス』でも取りあげたが、2005年はモデルに加えて雑誌編集者やプレス、ショップスタッフといった浅く広いファッションギョーカイ人全体へと拡大解釈になっているのも特徴といえそうだ。
少し前の『SPUR』に「毎日ドレスですがそれが何か?」というタイトルがあったが、今回のカウントアイテムのイメージはこれ。裾がひらひらと揺れたり、バルーンスカートのようにふんわりと丸いシルエットのものだったり、ポリエステル系の素材の細かいプリーツで裾がふわふわと揺れるワンピースだったり、ティアードだったり、エンパイアなどのAラインだったりなど、スカートの丈や形状は問わず、「ふんわりエレガントでリュクスなドレスっぽいスカート」が05年冬の女性たちの気分のようだ。

リアルツリーやブッシュがクリスマス
ムードを盛り上げる今年の渋谷パルコ
パート1前。
ムードを盛り上げる今年の渋谷パルコ
パート1前。


「毎日ドレスですがそれが何か?」と
いう『SPUR』のインパクトある特集以降、
「ドレス」ムードは高まるばかり。
いう『SPUR』のインパクトある特集以降、
「ドレス」ムードは高まるばかり。