気がつくと増えていた、それが、今回のズームアップアイテム、ボリュームスカートである。定義としては、布の量が多く、裾に向かって大きく広がるボリューミーなスカート、とした。
なかでも、エスニック調のティアード・ロングスカートはギャルの間で増殖! イエローからグリーン、またはピンクなどへのタイダイ風のグラデーションになっているのが特徴で、腰にアクセントとして幅広のメタリックなベルトをするのがアダルト層の定番スタイルとなっていた。
また、インド雑貨屋系のスカートを着用するアースデー等に参加するようなネーチャー系の若者や欧米人も急増。ジュート素材のバッグや
UAやジャーナルスタンダードなど、白やカーキ、ベージュといったベーシックカラーのスイート・カントリー系のロング・ボリュームスカートも増加。いずれも、おヘソが見えるくらい超ショート丈のキャミソールやベアトップとのレイヤードなど、コンパクトなトップスにキラキラしたビジュー付きサンダルを合わせた優しいエスニック・スタイルが主流になっていった。
一方、トーキョー・モード系の子の間では、カーキや黒で裾がアシンメトリーになっているボリューム・スカートと丈が長めの白シャツをコーディネートする、80年代のギャルソンやYユsのようなモードなスタイルが人気だった。
ここ数年は、素材が薄くて軽い「ふんわり」としたスカートが主流だったが、先月取り上げた「黒いドレス」のように、05年は「どかーん」存在感のあるスカートへと移行しているようだ。


