梅雨入り直前の実施となった6月の定点観測。プレサーベイの結果、すっかり定着している「ショート丈のはおりもの」に注目することにした。
実は、2004年10月2日にも同じ名称のアイテムに着目したが、それから半年が過ぎ、「はおるアイテム」自体がバラエティ豊富になっていたことで、ギャルやストリート系、20代後半〜30代前半のコンサバ系と幅広いトライブ(族)でマス化。共通するのは、それぞれのトライブで、丈が極端に短くなり、コンパクトなサイズになっている点である。
「はおりもの」の定義は、トップスの上からちょっと掛けて着る着方をしている女性すべて。トライブ別の着用傾向としては以下の通り。
・ギャル系:薄いグレーのショート丈ジャケットやパーカー、または超ショート丈のGジャンをカラフルなタンクトップやキャミソール、ベアトップと重ねた「プリティなスポーティスタイル」、または、ランジェリー風のインナーの「ガーリーミックス」。
・ストリート系:黒や白のロングのトップスやワンピースなどの上に、極端に短いカーディガンやベストなどをデザイントップス風にアンバランスに重ねた「トーキョーモード」。または、シャツを羽織って男の子っぽい「ボーイズ・ミックス」。
・ 20代後半〜30代コンサバ系:紺や黒、白、ベージュ系のコンパクトジャケットにブルーデニムまたは白パンツが定番スタイルで、胸元のあいたニットやキャミソール、タンクトップなどデコルテのカットが美しいインナーにこだわった「リッチカジュアル」。
キーワードは、「ヌーディな胸元」。実際に肌を見せている人もいるが、上に一枚はおるようにトップスを重ねることで、下に着用したトップスやワンピースなどを見せるなど、「自分なりのデザイントップス」に仕上げている点にも注目したい。

ギャル〜コンサバ系はビビッド
カラーの超ショート丈カーディ
ガンで「プリティ・コンサバ」
カラーの超ショート丈カーディ
ガンで「プリティ・コンサバ」

全体をモノトーンでコーディ
ネートする「トーキョー・モ
ード」系
ネートする「トーキョー・モ
ード」系

仕立てのよいコンパクトジャ
ケットが今春の定番になった
「リッチ・カジュアル」
ケットが今春の定番になった
「リッチ・カジュアル」