定点観測
2005.02.12

#290 | 実施日 : 2005.02.12 | 最高気温 : 8.6 | 最低気温 : 1.9 | 天候 : 晴れのち曇り

290定点観測Zoom-2・解説


■2005年2月12日(土)実施:女性プリーツスカート

<考察>

右の写真は、2001年から2005年までの写真をランダムに並べたものです。
年代の古い絢に並べなさい。


ひょっとしたら、そんなクイズが出題できるのでは、と思うほど、複雑と化したこの約5年間のストリートファッションの変遷を顕著の表わしているアイテムが女性のスカートだろう。01年以降、「定点観測」のアイテムとして取り上げたのは以下の通り。

01年7月:ふんわりスカート
03年1月:プリーツスカート
03年2月:シフォン系スカート
04年2月:うす軽スカート
05年2月:プリーツスカート


雑誌や各種トレンドレポート、ストリートの声などを総合すると、今春のトレンドは「ボヘミアン」「フォークロア」「フラワーパワー」「エスニック」などのようだが、そのどのキーワードにも共通するのが、「スイート」や「ラブリー」といった女の子らしいテイストだ。

その代表的なアイテムとして春の立ち上がりに毎回浮上するのが、今回取り上げるプリーツスカートである。

03年秋に一瞬ミニスカートが台頭したが、その後、アコーディオン系のプリーツスカートや裾がアシンメトリーのものなど、薄手素材で軽く、裾が歩くたびにひらひらと揺れるオンナっぽいスカートが急増。当時ストリートでの支持率を回復していた『nonno』に紹介されていたことから「うす軽スカート」と命名したものの、春にはティアード・スカートとして30代にも浸透したのは記憶に新しい。

その後、1年を経てさらに急増。加えて、エレガンス系のウール素材のプリーツスカートがヒザ丈はコンサバ〜アダルト層に、ミニスカートはギャル〜若いコンサバ系に増えたことから、プリーツスカートという括りで取り上げることにした。

ポイントは以下の2つ。来月は色が加わり、さらに増えそうだ。
・04年春はストリート×モード系に支持されていた感のある薄手の素材のプリーツスカートだが、今回はもっとマス=「ど真ん中の層」、コンサバ層に支持されていた
・ ウール系のプリーツスカートも、鈍いオレンジや緑、ターコイズなどちょっとレトロな色合いのものが、オシャレ上級者=ストリート×モード系の子に支持されていた





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