定点観測
2004.10.02

#286 | 実施日 : 2004.10.02 | 最高気温 : 28.2 | 最低気温 : 18.4 | 天候 : 快晴

286定点観測・解説


■2004年10月2日(土)実施:女性ショート丈・羽織りもの

秋分の日を過ぎたというのに、最高気温が28-29度という暖秋の04年。プレサーベイを行うと、ウールのジャケットの人がいるかと思えば、その隣にはノースリーブや半袖の人がおり、ギャルや外人さんはタンクトップ!というまさにシーズンレスなストリートファッションとなった04年10月2日。今月のカウントアイテムは、季節の変わり目に便利なアイテム、先月の候補でもあった「羽織もの」とした。

「羽織りもの」の定義は、カーディガンやシャツ、ジャケット、ストール、ボレロ、ポンチョなど、トップスの上から“ちょっと引っ掛ける”着こなしをすること。広辞苑によると、“袖を通さないで着る”ということだそうだが、ストリートファッション的には、カーディガンやカットソーなどを袖を通さずにストールのように肩、首まわりにはらりとひっ掛けるだけでなく、超ショート丈のニットカーディガンやボレロなどを袖を通して着用していたり、袖付きのニットカーディガンを無造作に肩に掛けたりする着こなしも含むことにした。

ポイントは、仕上がりが変型したトップス=デザイントップスを着用しているような「ちょっぴりモード」雰囲気になっていること。

年齢層、トライブ別にみた羽織りスタイルは以下の通り。

・ 「ファッションまたはヘアメイク系の学生」:80年代風モードスタイル
/手持ちのカーディガンやニットを逆さに着用したり、リメイクしたりと工夫をこらし、デザイントップスを演出するのが目立った。色は黒が多い。

・ 「20代お姉系〜コンサバOL系」:トップスのシルエットはタイトめで、プチダイヤなどで上品×ゴージャスに
/黒かベージュ、白の薄い素材のトップス、またはノースリーブトップスの上に、黒か紺のストール風に巻くスタイルが目立った。

・ 「20代後半〜30代のモード系コンサバ層」:ツイード+ロングブーツの上品トレンド
/黒か茶の透け感のある素材のトップスに、同系
色の薄手のニット素材の羽織もの。前にボタンのないカーディガンタイプのものや袖付きストールとでもいうような超ショート丈のものを着用。

・ 30代〜40代、50代以上のマダム:黒か紺のストレッチ素材のカットソーに、黒か紺のカーディガン羽織り。裾をわざとアシンメトリーにした羽織りスタイルの他、80年代初頭のようなトラッド風カーディガンの肩掛けスタイルも。

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