さて、もうひとつのズームアップアイテムがこれ。え？　今さら？　というアイテムだが、雑誌には出てこない、ストリートならではの定番アイテムがまた浮上しているので取り上げることにした。

誰もが１着は持っていると思われるこのGジャン。ポイントとなるのはその「丈」である。トレンドのライダースジャケットを彷佛させるようなウエスト丈のジャストサイズのGジャンは、あたかも、このところずっと続いていたロング丈トップスやルーズシルエットに代表された一連の「ゆるいトレンド」を一掃するかのようでもある。

合わせるのは、ふんわりシフォン系スカートにスパッツやかなり細みのパンツによる「スカパン」が多く、ついでロング丈トップスの裾をひらりと出して太めストレートのパンツを合わせるなど、ゆるさとアクティブさがミックス＆レイヤードしたような印象を受ける。

昔から季節の変わり目、トレンドの変わり目に必ず浮上してくるこのGジャンは、まさに「ニュースタンダード（ネオ定番）」なアイテムといえる。

ちなみに、「ショート丈」というポイントでストリートを観測すると、スポーツジャージやブルゾンなどのスポーツ系のアイテムじわじわと増加中。おもえば昨年、若者のトレンドとして取りあげた「ジャージ・トップス」は、１年を経た今春夏、幅広い年齢層に支持されるマストレンドになりそうだ。