仕事である。5月最後の日に何とかお店の予算を達成した。嬉しい限りである。結局小生のビザが切れてしまう期限の6月3日までにはビザ発行は難しそうである。ビザ自体は申請中であるのでアメリカに滞在し続けるには問題は無いのだが、働いて給料をもらうことが出来ないのだ。なので来週から2週間程休みをもらうことに。のんびり釣りにも行きたいし、美術館巡り、スカイダイビングなど普段しないようなこともしてみたい。来たる通訳の仕事に備えて勉強もしたいものである。後1ヶ月あれば、この2ヶ月間とは違った消費が増えるかもしれないが、ともあれ今日が最終日である。この2ヶ月間、良くお酒を吞んだものである。こればっかりはやめられないが、食事を改め、米を炊き始める契機になったこの消費生活に感謝したい。伊藤佐千夫の「野菊の墓」を読了。大変具合の良い短編集であった。
仕事である。今日は友人達と所謂ひとつのセックスを向上させるパーティに出向く。少し遅れて行ったのだが、高級ホテルのお洒落なバーで司会のお姉さんに赤いロウソクを垂らされて歓喜の叫びをあげるレザーに包まれた男性がいた。シャンパンが飲み放題だったのでとりあえず乾杯。徘徊していると、首輪をつけた筋肉隆々の男性が女性達に引き回されていた。入り口で渡されたギフトバッグには縄とコンドームとローションが入っていた。縄は少し短い気がしたが致し方ない。次に向かうは野外で行われているパーティへ。こちらもワインが飲み放題。ハドソン河の向こうにNew Jersey州が見える。最後には友人の父親のスタジオでマッカランを飲む。散財する代表選手にお酒が入る小生だが、時により全くお金を使わずにたらふく吞める日がある。今夜はそんな日であった。
休日である。一日おきの筋トレをこなし、外出。友人と出会い、ウィンドウショッピング。家に帰宅し夕食を食べ終わったところで、別の友人から連絡。焼酎を呑みにいく。その後に友人の誕生日パーティへ。お洒落な彼女には下手なプレゼントは贈れないと思い、彼女に似合う深紅のバラの花束を購入。たくさんの友人と会い、また素晴らしい夜であった。
休日である。Mac Bookの調子がおかしいのでSOHOのApple Storeへ。諸々おかしかったが、修理費はタダであり、即日修理であった。さすがApple社。天気も悪し、特にすることもなく、家でのんびりする。伊藤佐千夫の「野菊の墓」を読み始める。
小生は仕事であるが、アメリカ人の半数は戦没将兵追悼記念日で休日である。やってられるかと思い、友人に連絡。彼女は以前にも登場した、小生が出会ったアジア人の中で3本の指に入る美貌の持ち主である。まずは一軒目でビールを呑む。彼女は綺麗である。2件目に日本の焼酎バーに移動。バーテンバーが良い例えを示した。「肌が少し焼け、健康的だが何だか妖艶で、仲間由紀恵に似ている。」確かに的を得ている。この女性は見方によっては、15歳にも見えるし、35歳にも見える何とも神秘的な良い女性である。姿勢、声、態度と容姿がここまで上手く混ざると最早芸術の域である。彼女と落ち合う前に、部屋を軽く片付けた小生の気持ちに、紳士諸君から少なからずでも賛同をもらえることを願う。妖艶な仲間由紀恵がもし部屋に来ることになったら炊飯器は目に届かない場所にあったほうが良いであろう。まぁ結局何も無かったからこの文を書くわけであるが、不思議に完璧すぎると興奮しないものである。
仕事である。昨日の疲れと最近始めた筋トレから体の節々が痛む。そして財布を家に忘れてしまった。昨日散々売ったので、今日は他のスタッフのサポートにまわる。アメリカは店舗にもよるが、個人の売り上げがその人の給料に反映する。なのであまり売りすぎると他のスタッフからの反感を買うこともあるのだ。ともあれ無事に業務は終了。家に帰り、デニーロの「タクシードライバー」を久しぶりに観る。この映画、テンポが良い。続いて小生何を思ったか「キラーコンドーム」も久しぶりに観る。この映画、チンポは良いが、テンポは恐ろしく悪い。主人公は32cmのチンポを持つオッサンだが映画はそれよりも長く感じる。シュールで面白いので、初めて観た時に同僚の女性に勧めてみたのだが、酷評であった。おそらくこの映画は男性向けである。観る際は是非ニコニコ動画でコメント付きで観てほしい。
仕事である。今日は閉店間際に太客が同時に2組来店し、小生とマネージャーで接客をすることに。一組はアラブの王族の方達なので人数も多く、てんやわんや。大きなミスを2回も犯し猛省。どうも小生はマネージャーを神格化しすぎており、彼に任せておけば大丈夫という思いから、つい彼の死角に気づかず、目を離してしまった。この失敗を次に繋げたいと思う次第である。ブロガー企画で一人が依頼を快諾。未だ返事が返ってこない一人は顔見知りでパーティでもよく遭遇するコだが、次に会った時にどう挨拶をすれば良いのか。「何でメール返してくれないの?」なんては言えない臆病者の小生である。後一人、なんとか見つけられれば良いが。
仕事であるが気分は優れない。起床し、水をがぶ飲み、出勤前にスープを啜り、ランチにウドンを食らった。退社後に先日行ったスナップのテキストをまとめた。しかしもう一つの企画のブロガーが見つからない。何とかなると良いのだが。今日新たに通訳の仕事の依頼がきた。日本から来るブランドがNYで展示会を行う予定のこと。果たして小生に務まるであろうか。
仕事である。退社後、元上司とその友人と呑みにいく。この3人で呑みに行くと必ず吞み過ぎてしまう。まさに鯨飲である。何だか最近可愛らしくなったウェイトレスが絶妙のタイミングでお酒の注文を取りにくる。小生はビールを3杯、泡盛のロックを5杯飲み干した。いつの間にか父親より吞めるようになってしまった。愚息である。
仕事である。6時に退社。初夏の陽気のせいでどうしてもビールが吞みたくなる。友人とビールをまずは2杯。そして居酒屋で鯖を食らう。美味い。最近どうも下っ腹が出てきているので、腹筋を開始する。椎名誠の「風の国へ、駱駝狩り」を読了。永六輔の「大語録」を読み始める。これは五十音順に永六輔が盗み聞きした無名人の言葉をひたすらに綴ったものだ。か行の「画家」の欄に「絵は上手下手ではありません。絵が生きているか、死んでいるかです。上手でも死んでいる絵、下手でも生きてる絵。やっぱり生きてなきゃ。」とあった。感慨深いものがある。「唇」の欄に「唇は本質的に道具としては、乳首を吸うための道具です。」このバランスがさすが永六輔、良い塩梅である。
休日であるがスナップ二日目である。若干の二日酔いの中スタート。今日も数々のスナップ隊を見かけたが、断られたのは僅かであった。不思議なものである。NYではストリートスナップ熱が高まっている。しかし今小生が危惧しているのは、そのうちにお洒落な方々がスナップを撮られる喜びに飽き、スナップを拒否することの喜びを覚えてしまわないかということである。今やスナップはパパラッチにも見間違う。撮られている人達はプチセレブのような扱いである。「私は簡単には撮られないわよ。もっと良いカメラ、良い雑誌を用意して出直してきなさい。」という優越感に浸られたら、こちらはたまったものではない。しかしスナップする側にも非がある。撮ってしまえばこっちのもの、スナップが何らかの媒体に掲載されたとしても被写体には何の連絡も無し、という輩も存在する。ウェブサイト用のスナップで掲載されると、被写体が納得いかない酷い写真でも、自身の名前を検索されれば、その画像が出てきてしまうのである。そしてこの画像は半永久的に残る。果たしてこれからストリートスナップはどうなっていくのか、実に興味がある。ともあれ何とかノルマを達成。先日仕立て屋に持って行ったコムデギャルソンのジャケットをピックアップ。もうこの上っ張りを着るには少々暑いが、致し方ない。ラペルが小さく、どこかノスタルジックな空気を漂わせるこの4つボタンのジャケット、丈が長く、前裾もモーニングコートの様に広がっている。ジャケットだがコートの様に羽織り、旅人な空気を漂わせロマンチックに着こなしたい。
休日であるがスナップ初日である。天気はバッチリ、12時半にスナップスタート。しかし難航する。お洒落なコはいるのだが、断られ続ける。というのも今日はなぜかスナップ隊が多かった。ソーホーの角という角に雑誌用、もしくはブログ用にスナップを撮る人々がそこにかしこに待機し、お洒落な人に片っ端から声をかけている。コーナー毎に声を掛けられてはどんなに良いコでも、さすがにウンザリするであろう。しかし何とか踏ん張って15人撮影。明日に備える。夜は友人の誕生日を祝うためディナーへ。しかしこの友人、かなりの美人さんである。おそらく小生の知るアジア人の中では3本の指に入る美貌の持ち主だ。以前2人でバーで痛飲したことがあるが、小生が隣にいるにも関わらず、左隣から一杯、右隣から一杯、そしてバーテンから一杯、計3杯のお酒をごちそうになっていた。もちろんバーテンから渡されたマッチは彼の電話番号付きである。いやはや美人とは得である。今日は少し高くついてしまったが、美人と酌み交わすお酒は唯一無二の良い味である。
仕事である。帰りに同僚と一緒にディナー。楽しい夜であった。明日はスナップ初日、好天に恵まれると良いのだが。
仕事である。10時頃にヨロヨロと起き上がり、出社。スナップで特集するブロガーを見つける為に友人に心当たりがあるか尋ねる。何とかなりそうである。思えば後2週間程で小生のビザの期限が切れる訳だが、はたして間に合うであろうか。更に思えば、小生の日本で取得した運転免許もアメリカに居た為に期限切れで失効している。車を運転せずに済むような身分になりたいと願う次第である。
仕事である。メールチェックをすると、別のスナップの仕事が入る。火曜からしたたかに吞んでいる小生であるが、今日はさすがに上司に顔色が悪いと指摘された。また花粉症のせいなのか、クシャミが出る。小生はクシャミをし続けると異常にお腹が空く。これは低血糖からなるものらしい。仕事の後に夕食をとり、友人の誕生日パーティへ。他の友人達が贈るプレゼントを見ていると、やはり猫関係のものが多い。「しまった。猫とおばぁちゃんの写真集じゃなく、隣にあった豚とおじいさんの写真集にすれば良かった。」と思った瞬間であった。友人達と痛飲し、3時に家の近所で開かれている別のパーティに立ち寄るが、さすがにもう盛り上がりのピークは超えていた。残念である。
休日である。雑誌のスナップの仕事が入る。今回はブロガー特集である。誰にアプローチしようか考える。とりあえず外に出て、友人の誕生日プレゼントを引き続き物色。Aloha Ragのサンプルセールがあったので立ち寄ってみる。マルジェラ好きな友人の為に何か買ってやろうかと思ったが、予算オーバーだったので断念。公園で本を読んで一休み。それからテクテクと紀伊国屋へ。川島小鳥の「未来ちゃん」でも買ってやろうかと思ったが、そこで「みさおとふくまる」を見つける。これはオバァちゃんと猫の仲睦まじい日常風景を撮った写真集だ。友人も「モチ」という猫を飼っているので、こりゃイイやと購入。夜はパーティへ。フランス人の友人と合流。お酒も全て無料だったので、支払いはチップのみ。そこで顔見知りのブロガーに遭遇。実は昨日も彼女に別のパーティで会ったのだ。これは吉兆かと思い、少し今回の仕事の話をしてみる。最近はブロガーでも事務所に入る時代なので、なかなかこういった話が通しづらいのである。彼女の様なお洒落なブロガーなら尚更だ。12時頃によく笑う陽気なフランス人と新しくできたクラブへ向かう。しかしこのフランス人、手が早いのは女性に対してだけではない。ひょんなことで通行人と喧嘩になりそうになるが、何とかいさめる。友人と合流。まだ早かったので別のバーに行きウイスキーのショットを飲む。そしてクラブに戻って飲む。昨日も散々吞んだ。今日もたらふく吞んだ。そして明日もしたたかに吞む予定である。
休日である。岩井志麻子の「ぼっけぇ、きょうてえ」を読み始める。2時まで掃除をして外出。友人の誕生日が近いので、プレゼントを物色。ソーホーで友人と遭遇。ふと近くのショールームでサンプルセールを開いているのを思い出した。立ち寄ってみるが収穫は無し。今日はどうしても小龍包が食べたくて、友人を誘う。近くのバーでビールを呑み、小龍包で有名なJoes Shanghaiへ。大変満足であった。夜は友人の主催するパーティへ。彼はファッションブロガーとして生計を立てている数少ない友人の一人である。テキーラなどをごちそうになった。また素晴らしい夜であった。
仕事である。出勤の前に米を購入。7キロの米は大体一ヶ月保つことが分かった。今日は黒にまつわる失敗が多かった。在庫が10点ある黒いバッグを見つけれない。黒い帽子がネイビーに見える。探している黒いリモコンが目の前にあるのに指摘されないと気づかない。黒いスクリーンのスイッチを消し忘れる。最後には笑われてしまったが、春の熱みたいなものなのか、どうも最近、注意力が散漫になっている。ピーターメイルの「贅沢の探求」を読み始める。数ページ読んで、これは以前に購入した本だと気づく。しかし、贅沢を提供するプロの人達の話はいつ読んでも楽しいものである。もうすこしで1リットルのJamesonウイスキーが底を突く。次回はグレンリベットでも買ってみようかしらと考えている。。。ウイスキーを飲み終えた後の追記であるが、ニコニコ動画で映画を観た。題名は定かではないが、パリの人々の群衆劇であった。幸せである。良い映画と良いお酒、これには良い香りが必要だと思い、パロサントの木片に火をつける。香りがかなり強いので、小生はトイレにそれを常備し、女性の好感を買おうとしているのは言うまでもない。余談であるが、トイレの匂い消しに一番有効なのはマッチである。マッチの火を消した後に出る硫黄の煙の消臭効果は、他の比ではない。匂いも消せて、ちょっと野性味溢れるこのアイテムは、蘊蓄を語るにピタリのアイテムである。しかしこの消臭も出来て匂いも柔らかなパロサント、是非お使い頂き試してほしい小生のお勧めの一品である。
仕事である。仕事前にジャケットの袖下を直しに仕立て屋に立ち寄る。夕食にラーメンを食べる。金城一紀の「GO」を読了。爽やかな物語であった。
仕事である。金城一紀の「GO」を読み始める。結局もう一度ギャルソンのセールに行ってみたが収穫は無し。日本のコンビニでナメタケを購入。一日遅れで母に電話をし感謝の意を述べる。しかし円安になったものである。
仕事である。米を食べ始め、およそ一ヶ月になるが、どうもお腹が出てきている気がする。まぁフリカケご飯を一日2食合計2合食べ続けていればそうなってしまうのも無理がないものなのか。それともお酒の飲み過ぎであるのか。とにかく大誤算である。帰宅し、先日購入したギャルソンの袖下を何インチ詰めるか悩む。明日上司に訊いてみようと思う。明日は遅番なので、もう一度ギャルソンのセールに寄ってみようか今思案に暮れている。暇はあれど金は無し。いや金はあるにはあるのだが、これからミヤケのセールもある気がするので二の足を踏んでいる。「エロ街道をゆく」を読了。昼食時、可愛らしい同僚に「何の本を読んでいるの?」と聞かれ、「日本の純文学だね。凄く叙情的なんだよ。」と答える小生はムッツリスケベの馬鹿者である。
8時起床。二夜連続で前の恋人の夢を見てげんなりする。松沢呉一の「エロ街道をゆく」を読み始める。彼はまさに横丁の性科学者である。約2年前に師の教えから本を読み始めたが、作家の名前を知らなかった当時の小生は書の題名に惹かれて本を手にとっていた。今見返すと「たまたま地上にぼくは生まれた」「孤独かそれに等しいもの」「青が散る」「にぎやかな街で」「孤独の発明」など、どこか寂しげであり叙情的な本が好きだったらしい。今や、並ぶ題名は「男と女のP(ペニス)の話」「アナコンダ(要するにペニス)」「エロ街道をゆく(どちらかというとアヌス)」である。人間とは変わるものだ。仕事が終わり、帰路に就くと、「おーい、○○!」と呼び止める人が居る。先日記した小生と疎遠になっていた友人であった。話している内に一杯行くことに。もちろん一杯では済まないのが小生と友人である。ウイスキーとピクルスのジュースを交互に吞むPickelebackなる奇怪な飲み物を勧められ、飲み干した。締めには故郷の泡盛である。これまた素晴らしい夜であったが、思えば素晴らしくなかった夜というのは、半年前に女性にフラれた夜以外無かった気がする。去年が厄年だと思っていたが、実は今年がそれであると知り人生25年目を迎えた小生である。
休日である。昨日も酩酊してしまったので今朝も目覚めは良くなかった。さてどうしたものか、と考えていると、今日はコムデギャルソンのサンプルセールの前日であることを思い出した。しからば今日はお得意様用のセールがある筈だ、と考え友人に連絡。案の定、彼は「これからセールに行くが一緒に来るか?」と尋ねる。小生、ギャルソンは好きだが列に並ぶのは大嫌いである。一般に公開される翌日なんぞに行ったら、列に1時間は待たねばならないだろうと思い、今日行くことを決意。頭をボーっとさせながら歩いて会場に着き友人と合流。一度近くで飯を食い会場に戻る。時間を掛けて物色をしているとファッションウィークでしか出会わないようなエディターの方々も来ているのが見えた。結局小生はクラシックな形のジャケットを購入。友人はジュンヤワタナベを中心に13万円近く購入。これは羨ましい。スナップの給料が入った。臨時収入である。弁護士がようやくビザの書類を提出してくれた。これも朗報である。
休日である。昨夜のお酒が残っていて昼までダラダラ。天気も悪かったので、今日は夜まで家に引き蘢ってしまおうと決意。映画、読書、掃除を交互にこなす。「パイプのけむり」を読了。このシリーズは是非集めてみたいと思う本であった。夜には日本に帰国してしまう友人の送別会へ。そこに来た友人の一人に、仲は良いのだが、お互い忙しくなって疎遠になってしまっていた男性がいた。久しぶりの再会に酒が進む。これまた素晴らしい夜であった。
11時に出勤。6時に退社。夜は友人のパーティに顔を出す。また酔ってしまった。先週ブランチを共にした日本からの友人が「会社勤めは楽だよね。」と漏らした。彼女が会社勤めなので自身の立場について言及したものだと思うが、小生は些か驚いた。小生にとってはお店に立つことの方が会社勤めより遥かに楽であると思っていたからである。小生の働いているブランドはハイブランドとマスブランドの中間、安くもなく、かといってべらぼうに高くもない商品を扱っているので、お客様がひとりもいない時間も時折ある。そこで掃除なりなんなりと仕事があれば良いのだが、それも終わってしまうと暇を持て余す。この時間にも時給が発生していると考えると、何だか申し訳なく思うのである。勿論勤める会社にもよりけりだが、あの閉塞された空間で無限に襲ってくるトラブルに対処し、同じ人々と顔を合わせ、複雑な計算をし、利益を出すということができるという人達には感嘆する。ブランドが一つの円だとするとデザイナーが核、生産が二層目、卸しが三層目、そして一番外側に構えるのは広報と小売りの人達だと思う。小生は一番外側に居て人々にブランドの良さを分かりやすく伝える役目を果たしたいと思う次第である。
風邪気味である。今日はふりかけご飯では足りないと思い、デリのビュッフェで総菜を購入。ご飯と共に食す。帰りにウイスキーとご飯のお供、梅干しを購入。気づいたことだがウイスキーの小瓶では、NYで一番酒が安い店でもあまり差がないのである。ならばと購入した一リットル瓶。そのうちにスキットルでも買って持ち歩きたいと思う。NYで男性が鞄を持ち歩くとゲイと見なされるという話は意外と本当のことであるが、それでも小生は鞄を持ち歩きたい。小生の鞄の中には小さな鞄がもう一つあるが、それは職場のガードマンの口癖「Always Prepared」(常に準備をしておけ)という言葉からである。今開けて見ているが、中にはリップクリームちゃん、絆創膏君、ペン君、ミニ計算機ちゃん、歯ブラシ兄さん、コンドーム君が入っている。とりあえずガム姐を補充しておいた。スキットルちゃんが手に入れば彼女も仲間に加わるであろう。ここに香水のアトマイザー君も参加してくれたら尚良い。世の中何が起こるか分からないのである。「あ〜今日も酔っぱらったな〜」と思い玄関を開けると、したたか酔ったお隣さんが乱入してくることもあるのだ。可愛らしいコなのに両乳首に金の輪が通されていて、小生が一瞬どうして良いか分からなくなってしまうこともあるのだ。そして小生の英淫語の勉強不足のせいで、あちらが何を求めているのかサッパリ分からなかったのだ。そして小さな鞄にはコンドーム君が待機していなかったのである。臆病者の小生、正直にその旨を申したところ、あちらはケロっと冷めて出て行ってしまった。負け戦である。後日、職場のガードマンに声を出して笑われたことは言うまでもない。余談だが、先日友人に言われて感心してしまったのは、「男は誰しも得意な交わり方があろう。おそらくそれは経験に裏付けされたものだ。しかしそれを押し付けるのも野暮な話だ。本当の男とは相手の一番好きなやり方を瞬時に感じ取り、それに合わせることができて本当の男だろう。」いやはや、まだまだ精進せなければならないと思った夜であった。そのことについての余談であるが、日本人男性の諸君にお勧めしたい。外国の方と夜を共にできる幸運な紳士は是非行為中に女性の髪を引っ張ってもらいたい。良い意味で思わぬ反応をされると思う。その強弱はあなたの経験と根底にある本能次第である。
12時出勤。退社後同僚とバスケをしに、近くの公園へ。しかし小生、ボールを使うスポーツが苦手である。ドリブルというものができない、そして周りが見えない。然るべきして小生はプレイを見ながらビールを吞む。それはそれで良いものだ。どうも最近風邪気味である。今日もイベントがあったが、鼻水が止まらず断念。
今日は日本から来た友人とブランチ。彼女は以前NYで小生と同じ学校に通い今は日本で仕事をしている。今回はGW中ということでペルーに一週間滞在して、NYにやってきた。彼女が電車を間違え小一時間待たされたが、ビールを片手に團伊玖磨の「パイプのけむり」を読む時間は幸せであった。2時から出勤し、帰りは上司と夕食。また素晴らしい一日であった。
久々の早番。まだ日が残る午後6時に退社。まだ少し肌寒いが、時たま南から吹いてくる夏の風が心地よい。中島らもの「白いメリーさん」を読了。
12時に出勤。7時頃に以前お世話になったイッセイミヤケの方々がお店に立ち寄ってくれた。聞くところによると「KISAN」というセレクトショップでTSUMORI CHISATOのパーティがあるという。予定が詰まっていたが、友人と立ち寄ってみることに。中々に強く作られたカクテルをマカロンを肴に2杯吞む。次にチェルシーにあるバー「No.8」へ。アーティストのポートレートを得意とするRobert Knokeのパーティへ。こちらにも知り合いが多数訪れていたので、しばし談笑。ピザを食らい、11時頃にブルックリンのクラブ「Outpost」へ。KITSUNEが主催するイベントであった。小生はお金が掛かるライブやイベントへはあまり足が向けることがなかったが、人は変わっていかないといけないであろう。最近はそういう心境である。アーティスト、DJ、そして音響も大変具合が良く、素晴らしい時間が過ごせた。ソファーに座り、心臓に痛いほど響く重低音を聴いていると沖縄のエイサーを思い出した。そんな夜であった。
休日である。昨日のお酒が残ってしまい、昼の2時まで自宅で待機。昨夜酔いにまかせて買ってしまった巨大なフライドポテトを冷蔵庫から取り出し、ご飯と共に食す。酷い味である。カメラを片手に外に出る。先日購入した本の一冊「男と女のためのPの話」を公園で読み始める。この「P」はペニスのことである。その歴史から可能性の全てまでを語り尽くした一冊だ。こんなに一つのページにペニスもしくはそれに等しいものの名称が出てきた書は皆無である。小生は女性が大好きである。彼女らを満足させるための研鑽を積むことは厭わない。小生は特に白人が好きであるので、日本人男性として他の国の男性が出来ない繊細なサービスを提供したいと切に願っている。夕方に友人のギャラリーのパーティに立ち寄り、その後に友人とディナー。楽しい夜であった。
1988年9月12日
血液型 :A
身長 :172cm 体重:63kg
居住地 :アメリカ・ニューヨーク市(沖縄県出身) ひとり暮らし
給与収入:月約18万円
アルバイト収入:
仕送り:
親からの小遣い:
家賃:月4万円(自分で支払い)
自由になる金額:約14万円
ファッション代:月約4万円
今年が正念場です。
1ドル=102円で計算しています。