4月最後の日は晴天であった。そして小生には休日である。BOOKOFFに向かう途中、郵便局に立ち寄ると、待ちに待ったタックスリターンの小切手が入っていた。臨時収入である。アメリカでは個人で確定申告をすることが主流である。BOOKOFFの$1コーナーで本を物色、合計18冊を購入。内容も小難しいものから淫猥なものまで様々である。近くのベンチで「純白の夜」を読了。解説によると、三島はこの作品を小生と同じ24歳の時に書いたという。一度自宅に戻り、今度はカメラを片手にブラブラ。たまたま入った古着屋にて夏用のベストを購入。落合正勝先生の「男の服装術」によると、シャツはその昔下着と見なされていたという。その事を受け、なるたけシャツ一枚では出歩かないようにしているのは影響の受けやすい小生である。途中お気に入りのフレグランスショップ「Min New York」に立ち寄る。愛用しているMiller Harrisの香水「Jasmine Vert」が切れそうなので在庫を確認。しかし売り切れとのこと。郷里の沖縄を思い出させるジャスミンがベースの香水のテスターを3つ貰う。夜は友人の誕生日を祝うためにLe Baronへ。道中ウイスキーの小瓶を買う。また吞まれてしまったが、分かっちゃいるけどやめられないのである。
朝、弁護士に書類を届ける。全ての書類が整った。8時に退社。靴を磨く。もう少しで三島由紀夫の「純白の夜」を読み終わる。終わってくれるな、と思わせる作品だ。知的な小説とはこのことである。
今日は出勤終わりに上司に誘われて、日本食レストランへ。そこへ向かう最中にこの一週間の小生のお店での業績、行動について話す。小生はお店の売り上げが上がればと思い、奮闘していたが、上司に小生の次のステップについてご教授頂いた。小生は問題解決能力が低いためお店でトラブルがあった時は他のスタッフに任せてしまうことが多々ある。ならばと、小生がこの店に居る意味を確立するために売り上げという、一番分かりやすい数字だけはお店で一番を維持してきた。販売員という立場は日本では少し軽くみられているかもしれないが、ここでは立派な職業だ。コミッション制度という、定給+歩合というシステムが主に用いられているため、売れば売るほど給料が上がるので、販売員で年収一千万ということも夢ではない世界である。ともあれ売れれば良いというものでもない。小生よりも15年、20年お店に立っている上司は色々なものを見てきたのだろう。販売員の仕事は楽しいが、最近読んだ本のなかに出てきた「サービスの仕事は面白い。しかし単に楽しいのは十分に仕事をしていないことからの楽なのだ。本当の仕事の楽しさは努力の分だけ楽しさが広がることだ。」という言葉があった。もっともっと精進していきたいと思った夜であった。
今日は友人の歓迎会ということでNYはクィーンズへ。ビール、テキーラなどを痛飲。楽しい夜であった。
今日はいつもより早い11時出勤ということを言い訳に、米を炊くのをさぼる。昼食に久しぶりのポテトをむさぼるが、体が米に慣れたのか、ポテトの油がお腹にガツンときた。6時にあがり、友人と合流。フォトグラファーのオープニングに立ち寄りビールを煽る。久しく会っていなかったデザイナーの友人とも出くわし、雑談。帰りに彼のお勧めのピザをごちそうになる。スタイリストの友人と帰路に就くが、そこで彼が言った「どんな人でも所詮人間だから、あまり僕らと変わらないよね。」という一言が酩酊する小生をハっとさせた。小生は外国人として此処に居るが、日本人以外の人達から一歩引いてしまう傾向が今でもある。一種のコンプレックスの様なものだ。話なんて合わないだろうな、と思ってしまうのである。しかしそんなことはない。皆、結局は同じ人間だ。生まれてから今まで、小生と等しい時間を過ごし、同じものを欲しがり、同じことを話して、同じように笑えるだろう。書いていて、体がムズムズこそばゆくなる様な文であるが、そんなことを思った夜であった。
8時起床。またビザの件で問題が発生する。若干のストレスを感じつつ弁護士に電話。しかし、こちらは大金を払っている依頼人のハズなのだが、どうしてもこちらがへりくだる立場になってしまう。下手なことを言って、機嫌をそこねてしまうのが恐いからだ。こちら側からは進行状況がわからないから余計に心配がつのる。今日はスナップ二日目。晴天でコンディションはバッチリ、3時間ほどで今回のノルマを達成した。早めに終わったので以前に購入したFlorsheim×Duckie Brownのブーツに居れるシューツリーを買いにマディソン通りの本店へ。消臭効果もあるヒノキ素材が良い手触りである。良い靴はちゃんとケアして何年も履いていきたいものだ。ビールを片手にスナップのデータをまとめた。またしても「水曜どうでしょう」をBGMにこの消費生活を更新している。小生の好きな本のひとつに「アルケミスト」がある。青い小生にピッタリな甘い物語だが、その中に頻繁に出てくる「前兆を捉える」という言葉を考えると、このビザ申請の遅れには何かの前兆なのか、とも思えてくる。ともあれ書にでてくる言葉「夜明け前が一番暗いのだ。」ということを胸に留め、明日を迎えようと思う。この程度のことで焦燥にかられるのはチャンチャラおかしいが、小幸せの人生を送ってきた小生の試練の時が今である。
スナップ初日。好天に恵まれる。12時にフォトグラファーと待ち合わせ。NYの人気ブティック「Creatures of Comfort」、「Assembly New York」にお邪魔する。夏号なので極力薄着のスナップを、とお願いされるが、4月のNYはまだまだ肌寒い。ジャケットを脱いでもらうのにも一苦労である。日本のマガジン用のスナップを撮っていて不思議なのは、その方の年齢を書く欄があること。文化の違いからなのかもしれないが、こちらでは奇妙に感じられる。
今日は仕事終わりに友人と夕食を共にする。大変楽しい夜であった。明日は久しぶりのスナップである。25人、一日で撮り終われたら最高だ。
8時起床。なめたけご飯が上手い。米中心の生活に変えてから身体の体調がすこぶる良い。12時出勤。やはり三島由紀夫の本は読み応えがある。一文一文が軟骨の様にコリコリしている感覚だ。以前から進めていたビザの残りの料金を払う。なんとか間に合えば良いのだが。やはり外国人がアメリカで生活し続けるということは容易ではないと感じる。本当に居続けたいと思う人だけが選別され、運が良ければ道が少しだけ開けるというのが小生の認識だ。小生がNYに居たい、というか日本に帰りたくない理由はいくつかあるが、もっとも単純なのは、小生の第一言語である日本語が四六時中飛びかうあの生活環境だ。NYでは様々な言語が飛び交い、それらは生活の心地よい雑音として耳に届き、時に小気味良い。しかし以前日本に帰国した際に耳に飛び込んできたのは当然だが日本語であった、その時良いこと悪いこと、どうでもいいこと、胸が悪くなるようなことも、それがどんなに小さな声で話されていても、すべて耳に入りそれがすべて理解できた。脳に直接言葉を叩きつけられる感覚だ。小生は日本語で友人と会話すること、活字を読むことは大好きであるが、上に述べた日本での生活の雑音にはやや閉口した。まぁ世界の何処に住んでいようが、何処にでもその土地ならでは不平不満があるが、人はいずれは順応する。NY生活5年目に突入したが、小生は今のところ此処に残っていたいと思う次第である。
9時に起床。「空蝉」を読了。大変面白かった。8時に仕事が終わり、三島由起夫の「純白の夜」を読み始める。明日のなめたけご飯が楽しみで仕方が無い。
春の陽気に誘われて、仕事帰りに同僚と一杯。ビール4杯程度で、柄にもなく酔ってしまった。ブルックリンに行こうかと思ったが、今日は退散。近くのインドカレー屋は24時間営業で安くてうまい。立原正秋の「空蝉」が面白い。
若干の二日酔い。お茶漬けを食す。12時に出勤。頭がボーっとして、これは酒のせいなのか、それとも春の陽気からなのか、ハッキリしない。世界一のソムリエ、田崎真也さんの本に記してあった一文に、「最高のサービスを提供する時に、自分が全てのお客様を好きになろうと努力するのではなく、全てのお客様が自分のことを好きになるように努力しなさい」とあった。基本的なことだが、小生には欠けている人間的魅力の部分である。精進したい。確かに、イッセイミヤケも、小生のお気に入りのお店も、素敵な人達が働いている。だからまた戻ってきたいと強く思うのだろう。明日はご飯のお供、ナメタケを是非購入したい。
8時起床。米を研ぎ、炊飯器のスイッチを入れ、近くのコインランドリーに洗濯へ。朝食を済ませ、メールをチェック。日本の雑誌からのスナップの仕事が入った。フォトグラファーと連絡を取り、来週に撮影を計画する。好天に恵まれるといいのだが。昼食は残った冷や飯をお茶漬けにして食べる。前金を払っておいた冷蔵庫を取りに行く。来週のスナップの為に可愛いスタッフの働いているブティックへ挨拶へ出向く。可愛い店員さんに「今からランチを買いに外に出るんだけど、帰ってきて、まだアナタが居てくれたら良いな」の様なことを言われ、思わず6万円のジャケットを購入しそうになる。スナップの話は快諾、電話番号をついでに訊く。職権乱用である。それから何件か廻り、最後は以前インターンでお世話になったISSEY MIYAKEへ立ち寄り雑談。やはりミヤケは大好きだ。帰りに梅干しとウイスキーを購入。ちびちび飲みながら、夜を待つ。本を読んでいて気になった文に印をつけるようにしているが、夜はそのいくつかの文をノートに書き写した。久石譲とTha Blue Herbを肴に家で一盛り上がりし、夜12時頃にチェルシーのパーティに行く。3時に帰宅。
8時起床、早速米を炊いてみる。およそ2年ぶりとなる炊飯である。ふりかけと共に食す。不味い。これは精進料理かという味気なさだ。しかし残りをタッパーにいれ出勤。同僚が物珍しそうに、フリカケとご飯のみという小生の昼食の中身を覗き込む。「初日だから。」という変な言い訳をして笑われてしまった。帰りしなに新たにエビふりかけとお茶漬けの素を購入。ブログを更新。結局2枚とも気に入ったので2枚とも掲載。
12時に出勤、どうも喉がいがらっぽい。そしてくしゃみと鼻水。風邪の兆候を感じる。明日から米中心の生活を始めようと決意。胚芽米とは何ぞや?と思いながらも、安価であったので購入。最近はスナップ撮影の日でなくともカメラを持ち歩くようにしている。出勤途中に友人と遭遇。彼女はかなり高齢だが、パワフルでお洒落なオバァちゃんだ。ファッションウィークでよく会うが、「昨日どこそこのパーティに行ったがDJがイマイチダッタネ〜」なんてことをサラリと言うオバァちゃんだ。僕がカメラを持っていたので何枚かパシャリ。家に帰り編集をする。候補が2枚、どちらも良いので翌朝もう一度熟考して掲載しようと思う。パーティに誘われていたが、なんだか寒気がしたので家に待機。ウイスキーをチビチビ飲みながら、床につく。
休日。弁護士に電話。長い相談の末、問題が解決して一安心。後は雇用主の対応次第である。ここ5年の不摂生がたたり、今朝はどうも体調が良くない。「よし、米を食おう!」と一念発起。まずはご飯のお供、フリカケを購入。やはりノリタマである。続いて冷蔵庫を買いにディスカウントショップへ。しかし在庫の2つとも以前に乱雑に扱われたらしく、角がへこんでいる。値引きをしてもらったが、一抹の不安が拭いきれず別店舗からの翌日の入荷を待つことに。前金を払う。「ならばひとまず米を買っておこう!明日はご飯とふりかけを朝食に、職場には自分でおにぎりを作って持っていってやろう!同僚に、今日はフライドポテトじゃないのかい?HAHA! と言われよう!」とスーパーに立ち寄るも、日本の米が売っていなかった。今日は無駄足の多い日であった。一日の終わりにビールを飲みながら靴を磨く。「あるべき場所」を読み終わり、椎名誠の「ジョン万作の逃亡」を読み始める。小生は読みやすい短編集が好きである。先日NYのBOOK OFFで買った何冊の内、読みやすい順に読んでいるが、おそらく最後に読み始めるのは三島由紀夫の「純白の夜」になると思う。彼の作品はなかなか手が出しづらい。
9時起床、2時出勤、8時退社。NYに来る以前は朝昼夕食しっかり食べることが習慣であり、変化することはないだろうと思っていたが、現在は不摂生もいいところである。しかし小生のアパート、家賃は激安だが、キッチンは無く、最近冷蔵庫も壊れたので保存もきかない。冬の間は外に放置して冷やすという原始的な方法もとっていたが、ここ最近の春めいた天気ではそうもいかない。炊きたてのご飯が食べたい。椎名誠の「草の海」読了。原田宗典の「あるべき場所」を読み始める。
若干の二日酔いの中、起床、そして出勤。今日は家でゆっくりしようかと考えていたが、友人から飲みの誘い。おそらくNYに来てからの五年間は飲みの誘いならば断ったことはない小生。サンマと獅子唐を肴に泡盛を飲む。今日からロウアーイーストサイドの人気セレクトショップ「Project No.8」にてファミリーセールがあるとのこと。明日立ち寄ってみることにしよう。
9時起床、12時出勤。今朝はあいにくの雨。夜は友人とディナー、3人ともに酔っぱらい猥談。女性との猥談はとても面白く勉強になる。雨もあがり友人が主催するパーティーへ。1時頃に到着したので会場のバーは人々でごった返す。行きしなに購入したウイスキーをちびちびやりながら踊る。3時頃にバーを出た時には酩酊の千鳥足。夜食を購入してよたよた歩いていると、街路樹がいつの間にか花をつけていた。NY、遅めの春である。
8時起床。ビザの詰めの作業に入る。いくつか問題が発生する。果たして上手くいくであろうか。職場でも少しカリカリしてしまった。自宅に戻り、作業を再会。「サービスの極意」を読了。椎名誠の「草の海」を読み始める。
9時起床。特に予定もなかったので、2時までネットと読書でのんびり過ごす。サンフランシスコから先日帰ってきたモデルの友人から連絡があり、プレゼントがあるからSOHOまで出てこいとのこと。スナップ用のカメラを持ち、ダウンタウンを徘徊して友人と合流。以前NYで出会い、一年ほど前にサンフランシスコでブランドをスタートした人達がわざわざ小生の為に、友人にお土産を持たせたという。ベーシックな2枚だが、肌触りも良くカッティングも独特。夏にはピッタリのアイテムだ。大変嬉しい。夕暮れになり友人と別れ、新しくオープンした「INVENTORY」というセレクトショップを訪問。元々雑誌からスタートしたこのお店、日本人が運営するYUKETENや、The Real McCoys、Margret Howellなどセンスの良いセレクトだった。隣のExtra Vintageのオーナーさんともしばし談笑、その後、ロウアーイーストサイドのお店「Assembly New York」へ足を向ける。先日イベントで一瞥した女性と再会し、雑談。最後は自宅の向かいにある古着屋に辿り着き半袖のシャツを購入。パッチワークのパターンがどことなく「Nepenthes New York」を思わせる。袖をまくって男らしく着たい。夜は日本からNYに帰ってきたインテリアデザイナーの友人と痛飲。3件はしごする。良い一日であった。
7時起床。ビザの書類作りを進める。3時から人と会う約束があったので、それまで服屋でも廻ろうと思い、1時に家を出る。先日も訪れたセレクトショップのODINのクリアランスセールへ。一足だけ小生のサイズの靴が残っていたので購入。値段もおそらく90%オフくらい。良い買い物だったと思う。しかし今日は春を通り越しての真夏日、最高気温27度。ミーティングも無事に終わった夕方4時、小生辛抱溜まらずバーでビールを一杯。そして帰りにビールのロング缶を2本購入。だらだらと部屋で吞みながら、早速購入した靴を磨く。8時から某ファッション雑誌のパーティがあったので、ほろ酔い気分で会場に到着。しかしパーティに入ろうとする人達の長蛇の列。おそらく30メートル程。それを横目にVIPの方達が入っていく。8時オープンの筈なのに一向に列は動かない。8時から1時間はお酒飲み放題というサービスを目当てに集まっている人達(小生も含め)の苛立ちを感じる。おそらく先に入ったVIPの人達は優雅にお酒を楽しんでいるのだろう。そして列の人達が入場できる頃には飲み放題のお酒は無くなっているだろう。それならば、8時はVIPオンリーにして、9時オープンとすれば、パーティを楽しみにしてきた人達が1時間も列に並ばずに済んだのではないかと思う。案の定、待ちきれずに列から離れる人々、落胆と憤怒の表情を浮かべていた。かく言う小生も待ちきれずにそそくさと退場。おそらくこのマガジンのパーティは二度と行かないであろう。自宅にて「サービスの極意」を読了。池永陽の「コンビニ・ララバイ」を読み始める。
摂氏1度から一気に20度まで上昇。とても暖かい。10時45分出勤、6時退社。夕食後「夜は短し歩けよ乙女」の読了を諦め、田崎真也の「サービスの極意」を読み始める。世界大会で優勝したこともあるソムリエの著者の文を読んでいると、やはりワインが吞みたくなる。しかし、近所の酒屋は既に閉店し、営業している店はやや遠い。と、2年前の夏にパーティ用に購入したワインが物置のクーラーボックスに入っていることを思い出す。安物の赤のメルローだが、ある意味2年間寝かせているので、よもや美味しくなっているのでは?と期待するが、やはりまだまだ風味は軽かった。ほろ酔い気分で本を読みつつ、小生がHIPHOPに入れ込む前に良く聴いていたエリッククラプトンのライブ動画を観る。素晴らしい夜であった。
9時起床。昨夜の疲れからか身体が重い。一緒にイベントに行った友人は会場を出る時に朝日を見たという。今日お店にロシアの長身美女2人を連れて男性が入ってきた。彼はお得意様でいつもよく買っていってくれる。話してみると連れ添いの女性達の靴を探しているとのこと、サイズを出していると、何やら騒がしい。するとあれよあれよと言う間に、美女3人追加、合計5人だが十人十色の美人達が彼を取り囲む。彼は3人に靴を買ってやり、嵐のようにお店を後にした。こんな人生もあるんだなと思う。「夜は短し歩けよ乙女」をまだ読了できずにいるが、なんだか森見登美彦の文体は苦手だ。
9時起床、12時出勤、8時退社。せっかく友人が誘ってくれたので久々にブルックリンはBushwickのイベント「SHADE」へ。5年程前は西よりのWilliamsburgが人気の地域だったが地価が高騰し年を追うごとに若者のエリアが東にズレてきている。夜12時に会場に到着。倉庫を改造したイベント会場ではカードなんて使えるハズもなく、しかたなく現金でお酒を購入。しかし、もしカードが使えたら際限なくお酒を吞み続けていたかもしれないので逆に良かったのかもしれない。会場内はNYでは珍しく喫煙OKだが、小生は吸わないので迷惑極まりない。3時頃に会場から出ると、小生のお気に入りの服屋で働く可愛らしい女性が友人と談笑していたが、当方臆病な為、声は掛けず。帰り道でそのことを悔やむ。地下鉄から降りて、駅前のデリでフライドポテトを買う。チリとチーズをたっぷり乗せた身体に悪そうな夜食。日本でいう締めのラーメンはこちらでは、ピザかフライドポテト、もしくはホットドッグに当たる。
9時起床。ビザ更新の手続きの為に弁護士に電話をかける。余裕を持って準備をしていたはずが、刻々と迫る期日に焦り始める。12時出勤、8時退社。家に帰りビザの書類の原稿を作成。できるだけ早く提出して不測の事態に備えたい。アメリカで生活している大多数の日本人に当てはまると思うビザの問題。考えすぎて少しネガティブになることもあるが、作家マーク・トウェインの「私は人生の苦難を味わってきたが、実際に起きたのはほんのすこしだった。」という言葉を自分に言い聞かせる。高校時代に兄の本棚で見つけてそれから愛読、NYまで持ってきたリチャード・カールソンの「小さいことにくよくよするな!」をもう一度読み返す良い機会だと思う。
朝9時に起床。最近お気に入りの番組「水曜どうでしょう」をBGMに、メールチェック。コーヒー2杯を吞む。12時出勤、8時退社。夕食をとりつつ、先日撮れたストリートスナップの写真を編集、掲載。Dennis Stockと森山大道の影響からか、今回はモノクロ写真を選択。3年前に開始したストリートスナップ。当時NYではスナップ写真を撮っている人は少なかったが、「The Sartorialist」の影響で、その人達の数は爆発的に増えた。お洒落な人はブロック毎に声を掛けられることもしばしば。差別化をはかるのは難しい。夕食後、靴を磨く。落合正勝先生の「男の服装術」を読んだ後、1週間に一度を目安に半年間続けている。2年ほど前にサンプルセールで購入したThom Browneの靴(約4800円)をFACEBOOKにて約2900円で売りに出す。9分で売却。当時は破格の安値に飛びついてしまったが、サイズがやや大きめであった。それでも良い気分になって履いていたが、身体に対して大きな靴は見た目にも良くなく、靴底も擦ってしまうので、良い靴の筈なのに履いていると疲れてしまった。当時サイズの合わないThom Browneを履いている小生はかなり滑稽であったと思う。やはり靴はサイズが第一であると思う。
休日。4月に入ったというのに、まだ気温は摂氏1度前後。昨日行けなかったDennis Stockの写真展に足を向ける。続いて森山大道の写真展に。やはりモノクロ写真は力強い。RICOHが欲しくなる。せっかくなので母校のFITに立ち寄り、そこで開催されていた「SHOE OBSESSION」を鑑賞。NORITAKA TATEHANA等のシューズも展示されており、大変嬉しかった。森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を読み始める。マンハッタンに散在する古着屋を廻るも特に掘り出し物も見つからず。偶然見つけたNYのセレクトショップ「ODIN」のクリアランスセールでDUCKIE BROWN×FLORSHEIMの靴がなんと$50(約4800円)。さんざん迷ったが、購入は断念。以前の経験から、安くともサイズ感が合わなければ買わない方が良いことを学んでいた。夕方、先日友人に勧められたシャンプーとコンディショナーを購入。ついでにマンハッタンで一番お酒が安いお店でJAMESONウイスキーの小瓶を購入して鞄に忍ばせる。夜から友人の誕生日パーティーにてまた痛飲。飲み放題ならば仕方ない。
昨夜12時に床に入るが、朝の9時まで目が覚めず。春の陽気からか、ついつい布団から出るのが億劫になってしまう。メールチェックをしながらコーヒーを2杯飲む。団鬼六の「アナコンダ」を読み始める。12時に出勤。7時から写真家デニス・ストックのオープニングがあったが時間が合わず断念。日本に帰国する友人と連絡をとり、クイーンズで痛飲。坊主から心機一転蓄髪中の僕に、美容師である彼女からアメリカで買えるお勧めのシャンプー/コンディショナーを教えてもらった。オーガニックとのこと。帰りの電車で「アナコンダ」読了。
休日。友人の誕生日プレゼントを探してマンハッタンを歩き回る。革細工を作る彼のインスピレーションになる写真集を探すも見つからず。友人と合流して、老舗の革のお店で革を2枚購入。どちらも彼が持っていなさそうなタフで目の粗いブルハイドをチョイス。友人はNepenthes New York店にてプレゼントを購入。店員がブランドを始めたというのでカタログを見せてもらったところ、かなりカッコイイ。日本でも扱われる予定とのこと。探索中に「もの食う人びと」辺見庸を読了。
1988年9月12日
血液型 :A
身長 :172cm 体重:63kg
居住地 :アメリカ・ニューヨーク市(沖縄県出身) ひとり暮らし
給与収入:月約18万円
アルバイト収入:
仕送り:
親からの小遣い:
家賃:月4万円(自分で支払い)
自由になる金額:約14万円
ファッション代:月約4万円
今年が正念場です。
1ドル=102円で計算しています。