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IT×Fashionのエキシビジョンが開催!
レポート
2016.03.09
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IT×Fashionのエキシビジョンが開催!

「FashionTech Summit #001」

ファッションの新しいプラットフォームを模索する動きが活発になってきた。

「ファッションテック」をキーワードとした、新しいプラットフォームを模索する動きが東京でも加速してきた。

パリコレ真っただ中の3月4、5、6の3日間、お茶の水にあるデジタルハリウッド大学駿河台キャンパスで開催された「FashionTech Summit #001」もそのひとつ。5日は本誌の定点観測の実査日と重なったので、4日と6日の2日間取材した。
 
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「IT×Fashionのエキシビション」
と題された本イベント。実は、「文化庁メディア芸術祭」を中心に、今年4回目となる最先端のテクノロジーを都市で実装しようという実験的なプロジェクト「メディア アンビション トーキョー(MEDEIA AMBITION TOKYO)」の一環として企画されたものだという。

「実は4年前に、ここ(デジタルハリウッド大学院)でファッションテックのイベントを開催したんです。でも、当時はテック寄りで。ちょうど4Kの技術がローンチしたばかりで、そういう技術中心の会になってしまったという反省がありました。そうこうしているうちに、去年コンデナスト社主催のDECODED FASHIONというファッションテックのイベントが海外からやって来て話題になったじゃないですか。それがとっても悔しくて、日本でもファッションテックのイベントがあるっていうことを、いつかリベンジしたいなと思っていたら、たまたま、小関くんと出会ったんです。もう即、意気投合。約1カ月半で実現することができました!」と言うのは、本イベントの主催者の1人、モード・ファクトリー・ドット・コム代表の平田元吉さん。

もう1人の主催者である小関翼さんは、本誌とのタイアップ企画STYLER×ACROSSでもおなじみのスタイラー社の代表。同社のオウンドメディアであるSTYLER MAGファッションテックを推進している人へのインタビューをオファーして、平田さんと知り合ったのだそうだ。
 
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「ファッションテック」でもっともメーカーやリテイラーが注力しているのがオムニチャネルだ。テック業界では「欧米から3年ほど遅れてるなあ」と言われているそう。
初日は、ファッションテックを積極的に活用している企業として、バーチャル試着のソリューション「バーチャサイズ(Virtusize)」の日本代表のAndreas Olaussonさん、ベイクルーズ取締役ICT統括の村田昭彦さん、ABEJAの事業本部マネージャーの書上拓郎さん、そして、三越伊勢丹特命担当部長の北川竜也さんが登壇。それぞれのビジネスの紹介(主にECやCRM)と課題、ファッションの未来をどのように捉えているのかについてのパネルディスカッションが行われた。
 
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メイドインジャパンの「ファッションテックサミット」1回目。
2日めと3日は「Fashion Techハッカソン」。ハッカソンとは、ハックとマラソンの造語で、短期間で集中的にプログラムの開発やサービスの考案などの共同作業を行い、その技術やアイデアを競う催しのことを言う。近年テック系のイベントではよく起用される企画だが、ファッション分野では、昨年の8月末に、講談社と集英社、小学館、ハースト夫人画報社の4社が協力し、「テクノロジーが雑誌の未来を変えていく」をテーマとしたファッションハッカソンTHE FASHIONHACK TOKYOが開催され、話題となったのが記憶に新しい。
 
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今回ハッカソンに参加した5組がそれぞれ審査員にプレゼン中。鋭い質問をする軍地さん。
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授賞式。「いちばん実現性があるね」と審査員の三越伊勢丹の北川さんが総評。
今回のイベントでは、事前にエントリーした中から選ばれた5チームが2日間でプログラミングからグラフィック、ユーザインターフェイスを完成させ、プレゼンを行った。

審査員は、市川渚さん(デジタルコミュニケーションコンサルタント/『DiFa』編集長)、小川徹さん(NHK デジタルコンテンツセンター 副部長)、北川竜也さん(三越伊勢丹特命担当部長)、桐島ローランドさん(写真家、マルチクリエイター)、軍地彩弓さん(『 Numero TOKYO』エディトリアル・ディレクター)、関根修二さん(BEAMS 社長室 宣伝広報統括本部 デジタルコミュニケーションマネージャー)、中里周子さん(NORIKONAKAZATOデザイナー)、西垣雄太さん(『SnSnap』CO-FOUNDER/CEO 最高経営責任者)。

結果は、ヘッドマウンドデバイスを装着するとヴァーチャル空間でショッピングが出来たり、自分自身がファッションショーに出られたりするサービスの「ぼっちVR」が最優秀賞を受賞。2位は、外国人観光客が、帰国後もヘッドマウンドを装着することで、リアルなショップと同じようにショッピングができる遠隔で買い物体験ができる「スーパー爆買い」で、3位が「飛行機のファーストクラスの乗客を対象に、ヘッドマウントを装着してもらうことで、究極のラグジュアリーが味わえる」という「未来のラグジュアリー体験」が3位となった。

スポンサーの関係もあってか、VRに偏った内容が多かったが、どれもそこそこ実現可能なサービスが多く、なかでも、個人的には「スーパー爆買い」のしくみが、インタラクティブ感があって面白かった。最近注目されている“遠隔EC”と呼ばれる分野においての1つのアイデアとしてもアリでは?とも。

とはいえ、
つい先ごろ、アムステルダムでは世界初のVR映画館「The Virtual Reality Cinema」のサービスが始まったように、VRは予想以上のスピードでスマホのように普及しそうな気もする。

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左から軍地さん、天津さん、森田さん。
3日めは、「東京ファッションとテクノロジーの可能性」をテーマに、軍地さんがモデレーターになり、東京ファッションウィークにも参加しているファッションブランド「エー ディグリー ファーレンハイト(A DEGREE FAHRENHEIT)」と「ハナエモリ マニュスクリ(Hanae Mori manuscrit)」のデザイナー、天津憂さんと、デジタルファッション代表取締役の森田修史さんが対談。続いて、桐島ローランドさん、中里周子さんが登壇し、デザインやクリエーションからテックへのアプローチの事例として来場者に情報共有された。
 
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面白かったのは、中里さんが、GPギャラリーでの個展や、三越伊勢丹「TOKYO解放区」での「ようこそ、ISETAN宇宙支店へ〜わたしたちの未来の百貨店」と題したPOP UP SHOPや、『美術手帖』の記事などを画像とともに紹介したのだが、テック系の人が多かった会場は「どこがファッションなんだろう??」とポカーン。

「ファッションはいちばんひとに近いもので、ファッションを通して、ひととものの新しい関係性、システムを提案していきたいと考えているんです」と中里さん。

初日の、効率性重視のECビジネス、オムニチャンネル、CRMに集約されるファッションテックの視点とは対峙する、「買う」という行為や「もの」を得るという感覚そのものが再考させられた時にひとが捉えるファッション=テックファッションの双方が3日間でわかる(わかったような気がする)、いいファッションサミットだったように思う。
「次回は9月、東京のファッションウィークにぶつけて、渋谷界隈で開催したいですね」(小関さん)。
「こういうイベントを、学校という場所でやることに意味があると思うんですよね。いわゆる企業が運営する商業空間だと、どうしても仕事上のしがらみなどがあって、言いたいことが言えなかったりしますからね(苦笑)」(平田さん)。

渋谷界隈にある学校というと、青山学院大学や東京都市大学の渋谷サテライトキャンパス、文化ファッションインキュベーションなどが思いつく。

本誌でもたびたび紹介してきたが、近年、一般の大学にファッションを研究するサークルが増えている。おそらくその背景には、「ファッション」に対する彼・彼女ら意識が、大人たちによる産業界が示すものと著しく乖離していることを肌感覚で感じていて、自分たちの世代で考えようという行為のようにも思う。
桐島ローランドさんが、「ファッションは今、“Disruption(ディスラプション=破壊的イノベーション)”の時代だと思います」と話すように、学生らも巻き込みながら、産官民がいっしょになって、ファッションの新しいプラットフォームを検討する時期といえそうだ。

取材/文:高野公三子(本誌編集長)、写真:大西智裕(編集部)
 
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主催者の2人。左が小関翼さん、右が平田本吉さん。
せっかくなので、主催者の2人にファッションチェックさせてもらった。それぞれのファッションへのこだわりポイントが分かり、とっても納得!

●小関翼さん(写真左)
・トップス:レインメーカー(京都のブランド)
・下に着たTシャツ:スムースデイ(小野メリヤス)
・ジーンズ:ロールーム(LOWLOOM)/(低速織機でつくられてるそう)
・スニーカー:ナイキ

●平田元吉さん(写真右)
・ナイロンコート:アークテリクス/伊勢丹メンズ館/6万3,000円
・下に着たTシャツ:H&M/2,000円
・パンツ:ノースフェイス(気に入っていて5、6本持っているそう)
・スニーカー:ニューバランス ・メガネ:レイバン ・時計:G-SHOCK(欲しかったけど売り切れていたので海外通販にて購入)
 「FashionTech Summit #001」

会場:デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパス

住所:東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア 3階
会期:3月4日~3月6日
時間:4日/19:00、19:30開始、5日/11:00~19:00(ハッカソンは10:00受付、10:30開始)、6日/10:00~16:00

料金:初日無料、学生1,000円、社会人1Day3,000円、全日5,000円


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