リプトン  チャ

リプトン チャ

レポート
2002.06.03
フード|FOOD

5月中旬〜6月初旬にかけて、渋谷の街は黄色×赤で一色!? と、これは、紅茶の老舗ブランド、リプトンが手がけた、tea bar『リプトン チャ』のオープンに併せて実施したキャンペーンによるもの。同店の出店した文化村通りと道玄坂の街路灯をはじめ、新しいロゴが描かれた路線バスも登場。さらに、パルコ前や109前では、新製品『リモーネ』『クールペシェ』のサンプリング・イベントなども行なわれた。

実は、同店は、既に98年よりロンドンで2店舗展開しているが、日本ではこの渋谷店が第1号。開業に際し、リーフから35秒で抽出できるマシン「T-Bird2」を日本で初めて導入し、待ち時間を要する紅茶を、素早く提供できるよう改良されている。

メニューは、アールグレイやダージリンなどの定番の他、「チャ スムージー」やチャイ風味の「スパイス チャ」など、紅茶をベースにした約16種類のドリンクに、デニッシュやサンドイッチなど、約30種類のフードメニューを配備している。

「“ファストフード的な紅茶専門店”の出店なんです。これまでのユーザーはもちろんのこと、10代後半〜20代の若いかたたちにも、もっと気軽に紅茶を味わってもらうための“改革”ですね」と、日本リーバ(株)広報の是枝さん。

たしかに、これまで、紅茶専門店というと、高額な茶葉の量り売りや郊外にあるティーサロンのイメージが強く、たとえば、スターバックスのような紅茶をメインとしたチェーン展開する業態はなかったのは周知の事実だろう。しかし、実は、若者に人気の今どきのカフェなどでは、コーヒーよりも紅茶の方が注文率が高かったり、さらに“私は紅茶派”という女性も少なくないのである。と考えると、この今までになかった紅茶の新業態は、意外に定着する? とはいえ、若者向け=ポップ×ファンシーなロゴはちょっとイージーなような…。

また、同ブランドは、主力商品であるティーバッグも今年4月より“改革”を敢行。マーケットシェアNo.1のイエローラベルのティーバッグのデザインをピラミッド型に一新している他、5月からは、ブランドロゴも刷新。1889年に英国で創業以来、紅茶市場での売上シェアNo.1を誇る老舗も、全面的にブランド再編を図っている。

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