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MY PARCO STORY: 
渋谷とファッション&カルチャー私史。
ライター/エディター 山口達也さん
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MY PARCO STORY:
渋谷とファッション&カルチャー私史。
ライター/エディター 山口達也さん

「ふだんと違う視線」に気づかせてくれた街、場所。

2019年11月22日、新生渋谷PARCOオープンを機に、東京の街や渋谷、ファッション、カルチャーについて、いろんな分野で活躍中の方に振り返ってもらった。

渋谷はやっぱり新宿とか池袋とかとは違う街、

11月20日、渋谷パルコのリニューアルオープンの前夜。アンリアレイジが深夜の渋谷パルコ館内で撮影したという「無観客ショー」の映像発表イベントがあった。ショップオープンのお祝いも兼ねたパーティに向かう道中、渋谷の街を一緒に歩いていたフォトグラファーが、「渋谷にいる人って新宿とも池袋とも違うよね」とぼそりと口にした。

ストリートファッション、カルチャーのプロフェッショナルである『ACROSS』さんの原稿にこんなことを書くのは気がひけるけれど、僕は、「街のランドスケープ(情景)」と、そこにいる人々の雰囲気というのはすべからくリンクするものだと常々思ってきた。

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かつては銀座がそうだったように、1971年に渋谷パルコがオープンしてから「みる、みられる」のメディア空間を形成した渋谷公園通り。2000年以降世界中から注目される東京のイメージはスクランブル交差点だが、そこには「みる、みられる」という個人の視点は存在しない。
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「みる、みられる」のメディア空間を初めて意識した街。

おおよそ十年くらい前、僕が大学生時代の多くの時間を過ごしたエリアは、大学や専門学校が密集する、いわゆる「学生街」だった。チェーンの飲み屋があって、エンタメ施設があって、名画座に古本屋、でもまた地元至上主義の飲み屋があったり……。道ゆく人を眺めていても、ファッションの匂いを感じることはほとんどなかった。

そんな捉えようのない疑問に、「他人の外見(服装)に向かう視線が交錯していないからだね」と、大がつく業界の先輩が鋭い答えを提示してくれたことを今でも覚えている。

「みる、みられる」。そういう体感がともなった意識が、場所の性格と関わりありながら個人のなかでどう豊潤していくのかが、「装いの傾向」にあらわれるのではないか。というのが、ハタチそこそこに気づかされたたことで、今でも同じように考えている。思えば当時、「この街にいる今日をどういう一日にしたいのか」、ひいては「どういう生活をしたいのか」だとかが、何よりも大事だった。

だから、他人の服装にも無関心。大体の人がそうだから、批評じみた視線が自分に向けられることもないし、気にもかけない。「視線が交差しない」場所では、ファッションの文化は前進しないのだろうとも感じていた。大切なのは中身でしょ? 何度耳にしたことだろうか?

初めて駅を降りたときからずっと、僕にとっての渋谷には、ファッションやカルチャーの匂いがしていた。そして、渋谷パルコは、その最たる場所だった。

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歩きながら、坂をのぼりながら、辿り着くまでの道のりがかつての記憶と重なった。

そういうところでは、他人を「見てしまう」からか、わかりやすく「見られている」感覚が芽生えてくる。すると、月並みな言い方でいえば、何を着るかも含めた「自分らしさ」みたいなものを思案せざるをえなくなる。

大げさな言い方をすれば、それなりの歴史の重層がある、いささかローカルで、とても小さくとも濃縮された「世界観」のうえに、装いというのは立ち現われているのではないか。僕が過ごした「学生街」は、学生にとってユートピアのような場所だった。けれど、自分がいくばくか成長して欲深い大人になったら満足できない場所でもあったりする。それでも、そこが自分にとって抜きがたく大切な場所である理由は、そこに置いてきた当時の記憶をすくい上げることができるからだ。

学生たちのユートピアを抜け出して、視線の交錯に身を晒しては楽しんでいたハタチそこそこの時をうっすらと思い出しながら、渋谷のスペイン坂をのぼった。レセプションの夜、パルコの周囲には想像以上の人が大挙していた。

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建物の躯体をあえてそのまま露出した4Fの一角。左にはデザイナーズ古着のRINKAN(リンカン)や、水クリーニング専門店のLicue & Sneakers(リクエアンドスニーカーズ)、お直しのRe⇄STOCK(リストック)など、サスティナブルな業態が並ぶ。

ファッションもカルチャーも渋谷の街から学んだことは大きい。

新生渋谷パルコは、巧みなフロアごとのキュレーション(フロア名が秀逸!)はもとより、ごく個人的に、本当に素晴らしかった。あの看板、あのドアノブ、入り口すぐのコム・デ・ギャルソン……ああ、針で刺されるようないろいろな視線を感じてはドキッとしていたなあ、だとか、進化したココには自分の記憶をすくいあげるポイントがたくさんあったからだ。

かつては、時代精神を知覚できるファッション特有のうごめきがあった一方で、書店があって、劇場や、ギャラリースペースもあった。そこにいる人たちも、一括りにはできないかっこよさがあった。なんというか、羨ましくもあり、魅力的だった。

ファッションとカルチャーが融和するのだということは、パルコから学んだことのひとつで、渋谷に行って遊ぶとなればちょっと洒落込んで出かけてもいた。ファッションへの入り口というのは、そんな小さなことなのだと今では思う。

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パルコミュージアムではAKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura の展覧会を開催中。

“ファッション&アートの現在形(いま)“がすべて体感できる場所に。

だから(?)、もし現在の僕が、ハタチそこそこだった自分に向かって、新生渋谷パルコについて伝えるなら、まずは自分なりに洒落込んで、館の隅から隅まで、宝探しをするかのようにあますところなく刮目せよというだろう。理由は3つある。

第一、ラグジュアリーからストリート、ビューティまで、現在形のファッションを体感するに充分な多彩なショップが集結している。あげればキリがないが、一階から順々に昇っていくのが良いと思う。地下に行くのも忘れずに。

どこのショップも個性に忠実でありながら、それらをカオティックになりすぎないギリギリのところで全体を編集した渋谷パルコの手腕に胸が熱くなることだろう。

第二、パルコらしいアートとの距離感を垣間見ることのできるウィンドウディスプレイを見逃してはいけない。パルコが、カルチャーを愛していることがよくわかる。

特に気にいりそうなのは、YOSHIROTTEN率いるYARが手がけたAKIRA(工事中のあいだずっとホワイトウォールを飾っていた)。田名網敬一によるインスタレーション。「2G」内にある「NANZUKA」にも足を運ぶべきである。ダニエル・アーシャムと空山基が「手を結んだ」作品なんて、なかなかみられるもんじゃない。
 
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パルコのファウンダー増田通二をリスペクトする意味からネーミングしたショップ“2G(ツージー)”。4G、5Gというデジタルの時代のなか、アナログなものづくりをギャラリーとセレクトショップ、トイで表現。ディレクターは、渋谷のギャラリーNANZUKAの代表南塚真史氏とファッションキュレーターPOGGY氏、メディコム・トイ代表の赤司竜彦氏。

今ハタチそこそこの若者に向けてのメッセージ。
ぜひふだんと違う視線を体感しに渋谷パルコに行ってみて!

「Meets by NADiff」もギャラリー的な作用をいかんなく発揮していて、オープニングは津村耕佑の新作展示。意外にもレストランフロアにある「M.I.U」の新形態には可変的なラックが設えられ、ショップにも展示スペースにも変わるという。きっと定期的に通うことになる。

第三、任天堂やポケモンセンターを目当てにする人たちが、ファッションフロアを通過する姿を想像するとけっこうエキサイティングだ。

さまざまなタイプの人を呼び寄せながら、フィジカルに、予期せぬ新しい体験を呼び起こす仕掛けが施されているのは、ヴァーチャル空間でなくリアルな複合商業施設だからこそ可能なことだ。これは、渋谷パルコという「世界観」、ないしは小宇宙の中で、交わらない人同士が交わることを意味している。きっと、視線も交差するに違いない。僕が知る限り、この体験はネットには存在しないのだ。

僕は今、ハタチそこそこで、「普段とは違う視線」を体感したこともない、もしかしたらくすぶっているような人たちにここを訪れてほしい。十年前の僕なら、高揚して帰路についたと思うから。

追伸:むかし話にゴーを出してくださった、高野編集長に感謝いたします。敬称略。

 


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