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*世界のファッションウィーク:上海ファッションウィーク・レポートvol.2
レポート
2019.05.23
この記事のカテゴリー |  カルチャー |    |   ファッション | 

*世界のファッションウィーク:上海ファッションウィーク・レポートvol.2

盛り上がる“上海ファッションシーン“の担い手、LANBELHOODのファウンダー/ディレクター、リュウ・ターシャにインタビュー!

いまアジアでもっともホットなファッションウィークといわれている「上海ファッションウィーク」。来場者は4日間で2万5千人以上。商談も大いに盛り上がったが、今回は、そのシーンのプラットフォーム、「LABELHOOD(レーベルフッド)」のファウンダー/ディレクターにその秘訣やビジョンを伺った。聞き手は倉田佳子さんです。

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LABELHOODのファウンダー、Tasha Liu(ターシャ・リュー)さん。

急伸する中国のファッションマーケットの仕掛け人、Tasha Liu(ターシャ・リュー)に独占インタビュー!


ファッションのルールが完全に崩壊したというわけではないが、ここ数年で出てきたデザイナーによる反骨精神がその長年築き上げられたルールを四方八方から崩しに行っていることは間違いない。何が正しくて、どこでアクセルを踏み、どこでブレーキをかけるか、世界のファッションシーン全体においてその微妙なバランスについての答えが抽象化してきている。昔つくられた偉大な軌跡を辿れば良いという時代ではなくなった。

そんな中、経済成長とともに一気に世界の注目を集め始めたのが上海のファッションシーン。その異常なまでの速さと勢いに圧倒され、第一波、第二波的に国内やアジア圏内だけではなく、欧米や西洋からも徐々に何か手を組めないか話が来ているのは事実だ。

「ブランドを成長させるために急ぎすぎる必要はない」と冷静に語るLABELHOODのファウンダー・ディレクター、リュウ・ターシャ(Liu Tasha)。若干24歳にしてショップ「LABELHOOD(旧 棟梁)」のマーケターとして参加したのち、その彼女が生み出した功績は同名のプロジェクトのもと、上海の若いエネルギーを国内外へと促す重要なゴールキーパーとして存在している。

インタビュー中に度々、「私からも質問したい!」と「日本で広がりそうな中国ブランドはいる?」「中国のファッションは、日本から見てどう映ってる?」と興味本意かつ単刀直入に投げかけるその素直な対話こそがターシャがもたらすイノベーションに紐づくように感じながら、中国のファッションシーンの変遷から今後の課題について話してもらった。


 
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連日、世界中からスペシャルゲストを招いたトークイベントが開催された。写真は、左から、上海にてショールーム「Xin Tokyo」を主催する幸田康利さん、writtenafterwards デザイナー/ここのがっこう主宰の山縣良和さん、“Vestoj magazine” 編集長、Anja Aronowsky Cronbergさん、司会のJiaJun Laingさん。(Photo:Courtesy of LABELHOOD)

日本の「ここのがっこう」のような教育のしくみはたいへん参考になっています。

— 今回はLABELHOODの会期中にトークイベントを開催し、最終日は、writteafterwardsデザイナー/ ここのがっこう の山縣さんが登壇してましたね。どのような意図があったのでしょうか?
 
私が個人的にここのがっこうに興味があったので、小山ひとみさんを介して山縣さんを紹介していただきました。ご存知かと思いますが、中国には、海外留学するためのファッションスクールがたくさんあります。しかし、実際は、どんなにファッションに対して本気だったとしても多額の学費を必要とするハードルもあります。その点、ここのがっこうが行なっていることは全く逆で、山縣さんの教育の姿勢というのは、本当にピュアで生徒からファッションへの熱い想いを引き出しているように感じるのです。その教育の姿勢というのは、自然と生徒のモチベーションにもつながりますよね。もちろんファッションは夢のような世界ではなく、自身のキャリアであることも忘れてはいけないですが、ファッションで仕事をするには一番にファッションへの尊敬を失ってはいけません。中国人の学生も、もし山縣さんの教育を受けていたとしたら、ファッションスクールの入り口に立っている時点から考えが違うはずです。きっとファッションへの尊敬を第一に考えるのではないでしょうか。
 
 
— ファッションだけに限ったことではなく、「教育」は人にとっての様々な基盤になりますよね。教育もLABELHOODの活動の一つとしても考えていることなのでしょうか?
 
良い質問ですね。現状、留学から帰国したデザイナーが、ちゃんとLABELHOODに参加していることをとても誇りに思っています。そして、10年後を想像するとデザイナーに対するより良い環境が訪れている — つまりみんなが平等にデザイナーを目指せる日が訪れるはずです。いまは裕福な家庭で生まれていることが、ある種のデザイナーになるための条件になっていますが、最近ロンドンやニューヨークで経験を積んだ講師たちが上海で教育を行いたいと言ってくれていて、ちょうど今その教育の転換期をむかえているように思います。

まずは彼らを受け入れる前に、私たちがその教育を自立した継続的なプロジェクトにするために、もっとオーガナイズできる能力と計画を準備しなければいけません。この意識も、様々なバックグラウンドを持ったここのがっこうの卒業生が、日本で教育を受けてそのままブランドとして活動している姿から影響を受けました。どの教育現場にも言えることですが、しっかりとしたシステムを構築した上に、生徒や専攻分野を本当に大切に扱うことで、教育の可能性がさらに発展していきますよね。
 
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LABELHOODのトリを飾った、Angel Chenのショー。フィナーレのようす。

ヨーロッパからの帰国組デザイナーも第二世代に。富裕層から一般に向けて。

— 上海のファッションシーンは、ここ数年で成長を遂げたように感じますが、実は2009年に「LABELHOOD」の母体であるセレクトショップ「棟梁(現LABELHOOD)」を北京にオープンしていたんですよね。この10年間の中国ブランドとLABELHOODの変遷を教えてください。
 
2009年にお店をオープンした当時から、海外の大学を卒業した第一世代のブランドがいました。その世代は、もともと裕福なバックグラウンドを持ち、留学後、特にアシスタントに付くことを望まず、すぐに自身のファッションブランドを立ち上げていました。当時、みんながデパートで似たような服を買っていた時代でしたが、彼らの姿を見て私たちはインディペンデントブランドを取り扱い、マルチブランドショップ — 新しい存在として業界人への認知度を高めて行きました。

その後、2011年にさらに一般の人へ届くように、上海に新店舗をオープンし、徐々に一般のお客様もインディペンデントブランドをデイリーウェアとして取り入れるきっかけをつくりました。そして、上海ファッションウィークのプロモーションプロジェクトして、2013年にロンドファッションウィーク11人の中国人デザイナーのショーケース「Design in Shanghai」を実施しました。おそらく初めて複数の中国人デザイナーが海外で見せる機会となり、実際に海外の方が中国のファッションシーンへの興味をもつ緒を掴めたと感じたんです。
 
— そして、帰国後LABELHOODの前身であるイベント「棟梁一日」を上海ファッションウィークに提案したんですね。

そうです。まずは1日限りのイベントとして開催しました。ANGEL CHENは、私たちのショーケースの代表例とも言えるブランドです。彼女がセントラル・セント・ マーチンズに在学中の頃から、一緒にデビューショーを行うための準備を行い、スポンサーにはSONYを付けることができました。他にもお店で取り扱っていたYian TianMuseum of Friendshipなども初めてのファッションショーを行いました。
 
— そのようにデザイナーが盛んに生まれるようになったのは、いつ頃でしょうか?

2014〜2015年頃ですね。その次の世代として、SHUSHU/TONGを筆頭に若手ブランドが生まれました。彼らはロンドンでインターンシップを受けて、帰国後ブランドを立ち上げ、国内外の取り扱いが広がってきています。そうして様々なスタイルのブランドが生まれてから、2016年に「LABELHOOD」という名のもと、上海ファッションウィーク中に4日間開催するプラットフォームとしての活動を始めました。
 
 
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スポンサーブースに出展していたDIESELでは、ワークショップが行なわれていた。
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中国版の「Lay's」はポテトチップスのブースを出展。会場限定のフレイバーをふるまい、賑わっていた。

"Fashion East"、"NEWGEN"に続け! 〜中国のインディペンデント・デザイナーのサポーターを目指す

— 昨年には店名もプラットフォーム名も「LABELHOOD」に統一しましたが、今の活動を行うにあたり、お店が起点になったことの影響は大きいでしょうか?

そうですね。コミュニティ形成を常に大切に思えることは、お店の存在が大きいです。お話した通り、私たちの活動の原点は、一番最初にお客様とコミュニケーションを取る場にあります。実際に、お客様との対話は私たちの活動やデザイナーの声にも影響してくるので、常に若手デザイナーには業界人だけではなく、お客様と直接交流することの大切さを話していますね。

FASHION EASTNEWGENなどロンドンでも若手支援のプロジェクトが行われていますが、それらの背中も見て感じたことはありますか?

先ほどお話したバックグラウンドから、パブリックへ、オープンなプラットフォームをつくりたいという意志が強かったです。内側のコミュニティを強化することにもなりますし、同時に他国のマーケットが中国ブランドと何か協業する場合、そのブランドのファンとも自然に接点ができる場にもなりますよね。

お客様は、ただ服を買うのではなく、それら服を通じて友達をつくったり、コミュニティを広げることも楽しみにしています。そういう意味で、LABELHOODは各ブランド2回ショーを行い、1回目は業界人、2回目は一般人が入れるようにしています。ショー会場に来るだけで、彼らが「お客様とブランド」という個別の垣根を越えて、まるでブランドと一体化したような気分を味わえるようにしてます。
 
— お客様とブランドとの間にギャップが生まれないような仕組みですね。

そうです。ファッションは決して孤立したものではなく、チームワークで成り立つものだと信じているので。

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初日は冬のような寒さを雨という悪天候に見舞われたが、会場内のブランドによるポップアップスペースは賑わっていた。

中国のファッションビジネスは、Taobaoと新富裕層の両方を狙え!

 — 若手ブランドを育てること以外にも、お客様を育てるという意識もあるのでしょうか?

そうですね。Susie Bubble『Bussiness of Fashion』の記事で書いた「LABELHOODはまるで母船のような存在」という言葉が象徴しています。

毎シーズン、継続的にショーを行なっているブランドだけではなく、新しいブランドを紹介することで、既存のコミュニティの育成と同時にコミュニティの拡大にもつながっているように感じます。
LABELHOODが母体にいることで、たとえデビューショーを迎える新しいブランドであったとしても、お客様は知りたいと思える。こちら側も「なぜこのブランドを選んだのか」という視点をストーリーに変えてお客様に伝えることで、ブランドの価値がさらに輝くと信じています。そういうふうに一緒に新しいものを共有していきながら、視点や知識の育成に取り組んでいます。
 
—中国にはTaobao淘宝網(タオバオワン:中国アリババ・グループが運営するアジア最大のショッピングサイト)内で販売しているブランドを買う若者も多いそうですが、住み分けをどう考えていますか?

お金を使うだけという中国人の典型的な消費者像は、いまアップグレードしてきています。富裕層は、何か人と違うものを手に入れたいという欲求からインディペンデントブランドの服を買うようになってきています。

おっしゃる通り、Taobaoでは、膨大な数の様々なブランドが手頃な値段で販売されていて、消費者にとってのファーストレッスンとして機能しています。その後、何か他人と違うものを手に入れたいという人も出てきて、徐々にオリジナリティを持ったインディペンデントデザイナーへの興味も示し始めています。“消費”という観点で考えても、彼らはお金を払うだけではなく、服を着ることに対しての楽しみを還元してます。そして最終的には、服のこと、ファッションを知れば知るほど、だからこそあの服がどうしても欲しい、という消費欲求に変わっていくのではないでしょうか。
 
毎シーズン、会場を変えることもLABELHOODの面白みのひとつ。今回は、3月に閉館したばかりの元燃油タンクを転用した巨大美術館「 TANK Shanghai(上海油罐芸術中心)」の一部を使用していた。同施設のオープニングには、日本のチームラボが「teamLab: Universe of Water Particles in the Tank」と題したこけら落としも開催されていた。

ファッションデザイナーが次のステージに進むために必要な3つのこと

 — 上海のファッションシーンは、国内外の期待を背負って急成長を遂げていますが、ファッションデザイナーが次のステージに進むためには何が必要だと考えていますか?

デザイナーに必要なことは3つあって、まず1つめはグローバルマーケットを深く知ること。中国マーケットだけではなく、海外のファッション主要都市にも目を向けることで、最終的には世界に対してブランド名一つで、ブランドイメージを連想させるところまで目標を膨らませてほしいと思っています。

2つめは、基盤づくりですね。あくまでもLABELHOODはハード部分なので、ブランドへの興味を持ってもらうものとして機能しています。でも実際は、インディペンデントブランドという小さなチームの中ではシステム構築がビジネスの要になりますよね。

3つめは、中国のリテールをもっと知ること。ここ中国においてはe-commerceが主要になります。T-mall(天猫:アリババグループの中国最大のモールサイト)JD(スマホ向けチャットアプリWeChatを運営するテンセントグループが運営する中国第2位のEC)などがメインストリームの中で、ブランドが自力でオンラインショップを行なっても意味がありません。かといって、巨大オンラインショップにインディペンデントブランドの服を販売するのは、ブランドイメージにそぐわない場合もあります。路面店は頻繁に新店舗オープンを迎えていますが、半年後には消えていることも同じくらい頻繁に起きています。

そのような環境の変化を捉えるには、PRセールスではなく、デザイナーが最終的に肌で感じながら、自身で判断することも大切です。ファッションは、すべてをイメージすることで初めて一つになるので、デザイナーは2種類のブレイン — クリエイティブとビジネス をうまく使い分けながら、デザイン、対話、写真、エディトリアル、ショー、そしてキャッシュフローすべてを考えなければいけません。 

— 今後どのように上海のファッションシーンを発展させていきたいですか?

まだ私たちはファーストステージにいます。日本では、 COMME des  GARÇONSYohji YamamotoIssey Miyakeなどをはじめとする独自の哲学とともにクリエイティビティを表現し、今でも活躍するブランドがたくさんいますよね。中国では今までにそのような偉大なブランドは誰一人生まれていないので、そういう先輩がいる環境をとても羨ましく思いますし、中国のデザイナーも、もちろん世界で活躍する日本人デザイナーたちの背中を見てきました。

いま時代は変化のときを迎えていて、私個人としては、アジア特有の似た美意識を共有しながら、お互いに違う方法を取ったとしても、ビジネスや知識、業界の変化に合わせて、将来一緒に何か仕掛けることができると信じています。

 

前進! 母船LABELHOODは上海から世界を目指す!

中国には「ゆっくり進むことより、立ち止まることを恐れよ」という諺がある。その言葉通り、10年前の日本と同様に、ファッションやIT全ての分野において今や上海は常に人々も街並みも進化していくことを恐れず、すでに次のクリエイティブなシーンを四川省・成都に期待する動きも出てきている。

スピーディーな新陳代謝を肯定的に受け入れるファッションにおいて、その上海のファッションシーンの発展は国外から見ても興味を唆る一因でもあるが、その一連の姿をタシャは冷静に見つめ、歴史をもつ他国へ敬意を示しながらも自分たちに適した道しるべを見つけ出そうとしている。

今後、さらに国外へ飛び出していく上海のファッションブランドの先導を切って舵取りをする母船 - LABELHOODは、大海原に浮かぶ無数のファッションブランドを巻き込みながらもアジアにおける巨大なプラットフォームになっていきそうだ。

[倉田佳子:ファッションライター/コーディネーター]

 Tasha Liu(ターシャ・リュー):Profile
上海ファッションウィーク
にて開催されるプラットフォーム「LABELHOOD」の主催者。
2009年にショップ「棟梁(現:LABELHOOD)」をオープン。その後、2013年にBritish Fashion Council の協力のもとロンドンにて中国のブランドを紹介し、帰国後にファッションショーやイベントを開催するプラットフォーム「LABELHOOD」を始める。
中国のファッションデザイナーを輩出する登竜門として今までに、Angel ChenSHUSHU/TONGPRONOUNCEPRIVATE POLICYなどのショーやインスタレーションを行なってきた。



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