9月11日、山手通沿い、代々木八幡神社そばに、「セカンドハウス」がオープンした。約8.5坪の店内には、衣料品やスニーカー、雑貨やインテリア用品、おもちゃなどが所狭しと並んでおり、まるで友人の家にでも来たかのような、アットホームな印象を受ける。

「この店は自分が好きなものやおもしろいと思ったものを集めた“オレ的ショップ”です」と語るのは、オーナーの西村富太嘉さん（33）。西村さんは、1991年から（株）ガラクタ貿易に勤務。販売員やバイヤーとして13年間勤めたのち、04年3月に退社。約半年の準備期間を経て同店をオープンした。

「会社の規模が大きくなったら当然のことですが、大勢のお客さんに向けて一般受けする商品を売る、そんな営業方針に物足りなさを感じるようになったんです。小規模でも作り手とお客さんの顔が見える商売をやってみたいという気持ちが強くなり、独立を決心しました」（西村さん）。

「業態はなんでも屋です」という西村さんの言葉通り、同店で取り扱う商品はかなり幅広い。ナイキのサンプルモデルスニーカーや70年代のサムソナイトのバッグなど、レアなファッションアイテムがあるかと思えば、キン肉マンやドラゴンボールなどのアニメグッズがあったりと、ジャンルも年代も国籍もバラバラ。また今後は、ガラージ・ハウスやダンスクラシックスを中心とした中古アナログレコードやCDも販売していく予定だ。さらに12月12日からは、オンラインショップも開設している。

「オンラインショップはビジネスの場、この店は徹底した遊びの場として並行してやっていくつもりです。ターゲットは、山手通りを自転車やバイクで通る人達。実は僕もそうだったのですが、富ヶ谷付近は、代々木上原方面や初台〜幡ヶ谷方面から、渋谷・原宿へ自転車やバイクで通勤しているショップスタッフの通り道になっているんです。今は首都高の工事中ですが、1〜2年後によくなるエリアだと見越して出店しました」（西村さん）。

2002年、渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭通りの拡幅工事が代々木上原の先まで完了。それに伴い、富ヶ谷の交差点から代々木上原へ向かう井の頭通り沿いには、03年11月にオープンしたIDEE R-projectによるデザイナーズマンション「IDEE ROOMS UEHARA」を皮切りに、カフェやレストラン、インテリアショップなどが急増している。また現在、井の頭通りの入り口と交差する山手通りの地下では、首都高中央環状線の工事が進められており、2007年に完成予定。富ヶ谷付近には出入り口の建設が予定されており、上原〜富ヶ谷〜代々木八幡は、今後さらなる発展が予想されるエリアである。

「second-house」
東京都渋谷区代々木5-10-7
TEL：03-3467-8397
営業時間：14:00〜22:00
定休日：不定休
URL：http://www.second-house.net