低価格なファストファッションが席巻するアパレル市場において、若干高価格帯の同ブランド。どんな人たちば何を買うのだろうか、または買わないのだろうかと何人かにインタビューを実施した。
前日の午後3時から並んだという
大学生(20歳)<interview:1>は、「予算は10万円。今年の夏に旗艦店がオープンすることを知り、頑張ってバイトで貯めました。明日のオープンで使い切りたいと思います」と予想を超えて高額な予算を設定していた。
また、オープン1時間前から並び始めた30歳と27歳の夫婦は、「予算は5万円。子ども服があるといいなと思って、仕事がたまたま休みだったので来ました」と、こちらも購買意欲を感じる答えが返ってきた。
しかし、そういった意見とは正反対に、店から出てきた
<interview:2>主婦(40代)からは「アメリカ旅行の際に買うよりも2〜3倍もする値段で売っていて、高くて買う気がしなかった」との回答も。やはり価格に敏感な主婦からは慎重な意見が伺えた。
では、実際の価格だが、本国アメリカでの販売価格は、およそTシャツ類で3,000円代、ボトムスは1万円前後という設定だが、同店の購入客に聞いたところTシャツは5〜6,000円台、ニット類は1万5,000円前後、ネルシャツは1万円前後と、若干割高な値段設定になっていることが分かった。
三越銀座店がある銀座4丁目から松屋がある銀座1丁目付近までは百貨店やラグジュアリーブランドの店舗が多く建ち並ぶ高級エリアといわれ、銀座4丁目の交差点を境に新橋方面はファスト・ファッションブランドが多く立ち並ぶエリアとして棲み分けがあるなかで、活性化されているのは後者のエリアだろう。
セレブブームだった2000年代半ば頃までは多くの人で賑わっていた並木通りも、現在では通行人もまばらとなり、買い物客が銀座通りに集中しているのが実態だ。また、
Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)が出店する予定だった数寄屋橋交差点近くの晴海通り沿いには2011年2月に
GAPが旗艦店を出す予定もあるなど、オモテ通りばかりが活況化する銀座の街の動きにも注目したい。
[取材・文/『ACROSS』編集部]