東京コレクションレポート_tiny dinosaur(タイニーダイナソー)
レポート
2008.09.09
ファッション|FASHION

東京コレクションレポート_tiny dinosaur(タイニーダイナソー)

tiny dinosaur(タイニーダイナソー)

 今回4回目のランウエイでのショーを行ったtiny diosaur(タイニー ダイナソー)。イッセイミヤケ、sunao kuwahara、LAD MUSICIANを経て独立したデザイナーの山本尚美さんは、嶺川貴子さんとバンドも組んでいるそうだ。

 今回のテーマは、「The work of a moment」宇宙〜発想の「はじまり」と「おわり」を表現した。

 アンビエント系の音楽を背景に、ベージュのキュプラシフォンに折り紙柄のインクジェットプリントのワンピース、スモーキーグリーンのセルロースとシルク、ナイロン混紡のコンビネーション、襖用の紙によるジャケット+綿麻キャンバスに手工捺染(なっせん)によるパンツなど、ダスティでマットな質感が際だつミニマムで都会的な作品が新鮮だった。

 「半年間をひとつのシーズンという区切りとして考えた場合、そのテーマをイメージするのがはじまりで、コレクションとして発表するのがおわり。発想を形にし、発表されるまでの時間や空間、頭の中に繰り広げられる宇宙、それらを一瞬にして見せるという行為はコレクションを行う意義でもあると思います」(会場で配布された資料より)。

 オーガニックシャンブレーに皮が張り付いたニットのセットアップやストライプジャガードのスカート、コットンギャバジンジャケットなど、ショルダーにポイントのある緩やかなボディコンシルエットも登場。しかし、ナマ足ではなく、ソックスをプラスすることで(なかにはソックスのレイヤードも)、女性性を隠す、東京のハイストリートらしいクリエーションに仕上がっていた。

取材・文/『ACROSS』編集部


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